自作キーボードキットへの一歩を踏み出す
一通り説明が終わったところで、あとはキーボードキットを選ぶだけ。委託品の『Claw44』が気になるがキーの数は44とかなりスパルタン。基板はスルーホールタイプで、表面実装のダイオードにも対応するという親切設計だ。キートップもクールな3Dプリンタで作った3Dタイプにすると無刻印となり、これまた上級者向けだ。最終目標にとっておき、今回は別のモデルにする。委託品の『Lily58 Lite』もいい。キーの数は58で数字キーも確保。左右別基板を採用して、余計な機能を削り作りやすくなったという。OLEDモジュールも積んでいる。
最終的に、私が決めたのは『ErgoDash mini』である。キーの数は52〜56で最下段の親指が担当するキーが多い配列になっている。「遊舎工房」の工作スペースで作るので、委託品ではなく純正品の方がいいかなぐらいの軽いノリで決めた。
次に決めなくていけないのが、キースイッチである。これは好みで選べばいいとのこと。私が現在、使っているのは「CHERRY茶軸」と呼ばれるタクタイルモデル。店内にあるキースイッチテスターを使って様々なキースイッチを試してみると、いいのがあったのだが、1個140円もする高級品。これは諦めてルブ(潤滑剤塗布)前提で、『Gateron Silent赤軸』に決めた。リニア45gで1個70円である。あとは左右独立型向きのキートップセットとルブ用の潤滑剤を購入。ケーブル類はウチにあるものを使う予定だ。これであとは作るだけ。製作編の記事へつづく予定!
キーを押すと、説明とスペック、価格が表示されるキースイッチテスター
キースイッチは豊富な在庫があり、
ルブに欠かせないスイッチオープナーを使ってキースイッチを分解する
文/ゴン川野