小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

NISAの非課税期間は最長5年!期限が迫っている人はおさえておきたいロールオーバーの方法

2019.12.10

ロールオーバーの方法

具体的に、ロールオーバーの方法について見てみましょう。なお、例示は(一般)NISAの投資枠120万円で考えており、ジュニアNISAの場合だと投資枠は80万円になります。

■ロールオーバー資金がNISA投資可能枠より少ないとき

【NISA投資可能枠120万円】−【ロールオーバー資金50万円】=70万円

2014年にNISA口座で投資して、2019年末期限の資金を2020年のNISA投資可能枠を使用する場合、2020年は残りの70万円の枠内で新たにNISA口座での投資が可能です。

■ロールオーバー資金がNISA投資可能枠より大きいとき

2014年NISA口座で投資して、2019年末に150万円となり2020年のNISA投資可能枠を使用する場合、120万円を超えていても全額ロールオーバーすることができますが、2020年のNISA投資可能枠で新たに新規投資することはできません。

では、次にロールオーバーはどのような時に使うべきなのかをご紹介します。

どんなときにロールオーバーするべき?

■非課税期間終了時評価損→値上がりする可能性があると考えるとき

NISA口座で買付した金融商品が評価損の場合、課税口座に移した後値上がりして元本に戻ったとき、その戻った分にも課税されてしまいます。

(例)評価損でロールオーバーせずに課税口座に移管すると…
2017年A株式を時価100万円で買付
→2022年NISA非課税期間終了時時価80万円(-20万円の評価損)
→売却せずに課税口座に移管(時価80万円で買付したとして移管される)
→その後、A株が時価100万円になり売却
【(100万円-80万円)×20.315%=40,630円】の課税がされます。

このように、含み損をしてNISA非課税期間が終了し値上がりを待つ場合、ロールオーバーをしないと、NISAで買付した価格で売却しても課税されてしまいます。

■評価益でまだまだ値上がりしそうと考えている

(例)評価益で課税口座に移管した場合
NISA口座でA株式を時価100万円で買付
→NISA非課税期間終了時、時価120万円(+20万円の評価益)
→A株式を120万円で買付したとして課税口座に移管
→A株式が時価140万円とさらに値上がりした場合、【(140万円-120万円)×20.315%=40,630円】の課税とされます。

したがって、株価がさらに上昇すると考える場合はロールオーバーするのがおすすめです。また、配当や株主優待目的で長期で保有したい場合もロールオーバーをすると良いでしょう。

「(一般)NISAの投資可能期間は2023年まで」ロールオーバーはできるの?

株式や投資信託などへの投資で得た、配当金・分配金や売却益などの利益が非課税になるNISAですが、(一般)NISAについては、2023年に終了予定となっています。

ロールオーバーは、非課税期間終了時の翌年のNISAの新規投資枠を利用するため、2019年からの新規投資においては非課税期間終了時が2023年の(一般)NISAの制度自体が終了する予定となっているため、ロールオーバーが利用できません。

しかし、政府・与党は現行のNISAに変更を加えて、「新NISA制度」をつくる予定となっています。新NISAは、投資可能期間を2028年までとし、現行が120万円の投資枠だったのに対し、リスクの低い投資信託に限定した積立をした人(年20万円まで)だけが現行の株式や限定されていない投資信託などに年102万円まで投資できる制度になるようです。つみたてNISAと現行(一般)NISAのハイブリッドのような制度になる予定で、ロールオーバーについてはまだ確定していませんが、2024年以降も制度が続くため、2019年以降の投資についても、ロールオーバーできる可能性が高くなっています。

なお、ジュニアNISAについては投資期限の2023年は延長されませんが、もともとジュニアNISAは非課税期間の5年間を過ぎても、売却しない限り口座開設者が20歳になるまでロールオーバーすることができます。

(参考)日本経済新聞 2019年12月7日朝刊

文/大堀貴子

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。