ラーメン店からスイーツショップまで幅広い店をオープン
デイビッドが手掛けたのは「モモフクヌードルバー」だけではない。
季節に応じて変わるコース料理を提供する、ミシュラン2つ星獲得経験もあるレストラン「Momofuku Ko」
Photo:https://www.nytimes.com/
モダンな韓国料理を楽しめるレストラン「kawi」
巻き寿司やポテトチップスなどのジャパニーズフードを販売するテイクアウトショップ「mart」
など、高級レストランからテイクアウトショップまでニューヨークに7ブランドもの飲食店を展開している。
また、ニューヨークのみならず、ロサンゼルスやワシントン、さらにはカナダやオーストラリアにも店を展開している。
世界で輝くアジア人のロールモデルとして
グローバル展開するブランドを築き上げ、料理界で数々の賞を受賞するなど、輝かしい経歴を持つデイビッドだが、ここに至るまでの道のりは簡単なものではなかった。
デイビッドの父は30年間レストランで働いており、飲食業界の辛さを知っているため、デイビッドがシェフになる事に反対していた。
料理とは異なる道を歩んでいたデイビッドだが、料理への道を諦めることができず、料理学校に入学しレストランで修行を重ね、父親から借金をして、26歳の時にモモフクヌードルバーをオープンした。
Photo:https://www.eater.com/
デイビッドは、その当時の行為を「飲食店事業は投資対象として、最もリスキーな事業であり、その業界に飛び込むことは一か八かのギャンブルだった」と述べている。
そんなリスキーな業界において、既存の中華料理の概念を壊すスタイリッシュなブランド「モモフクヌードルバー」を立ち上げ、グローバルブランドへと成長させたデイビッド。
そんなデイビッドの目標は「アジア人のロールモデルになること」。
「人種は無関係」と言いながらも、金融や医療の分野以外で、活躍するアジア人が登場してこないのが現状。
そんな現状を打破すべく、料理の世界で輝くアジア人に自分がなることで、世界で羽ばたくアジア人を1人でも増やしたい、とデイビッドは願っている。
文/小松佐保(Foody Style代表)