初心者でもこんなに楽しめる!サッカー・浦和レッズの試合を生で観戦してわかったスタジアムの魅力
体験型のイベントに人気が集まる昨今、その代名詞ともいうべきスポーツスタジアムは、スポーツファンのみならず、どんな人でも気軽に楽しめる空間なのではないだろうか。そこで今回、サッカークラブチーム「浦和レッズ」のホーム「埼玉スタジアム2002」を取材してみた。原稿は、二手に分かれた取材チームの合作となっているので最後まで離脱せず読んでほしい。
【取材班1 スマート久我編】
赤いクラブカラーでおなじみ、Jリーグのサッカークラブチーム「浦和レッドダイヤモンズ」。そのホームスタジアムである「埼玉スタジアム2002」は、2002年に開催された日韓ワールドカップに伴い建設された日本最大のサッカー専用スタジアムとして知られ、2020年東京オリンピックの会場にも選ばれている。
今回、そんな「埼玉スタジアム2002」に赴き体験取材を決行。取材日は、静岡のサッカークラブ、清水エスパルスとのホーム戦の日だ。スタジアムの広さを考えると自分一人では到底取材フォローしきれないだろうということで、DIMEワタナベ氏をパートナーに迎え、その魅力を探ることにした。
玄関口の南広場にはグルメがいっぱい!
ワタナベ氏と待ち合わせをしたのは、埼玉スタジアムの玄関口である南広場。最寄りの駅となる埼玉高速鉄道の浦和美園駅からは、徒歩15分ほどの所にある。駅からほぼ一直線のルートを歩くだけで到着できるので、初めての人でも迷うことはないだろう。
そんな南広場には、飲食ブースやグッズ売り場などが立ち並んでいるほか、週末の試合では大人から子供まで楽しめる様々なイベントが開催されている。つまり南広場だけで気分はかなり高揚するのだ。
それを裏付けるように、南広場周辺は試合開始の数時間前にもかかわらず多くの人で賑わいを見せていた。初めて訪れる人でも到着した瞬間、お祭り気分を味わえること間違いなしだ。
ちなみに、南広場での待ち合わせ前にスタジアムの外をぐるりと一周してみたのだが、北門には開場を待つレッズサポーターが大集結していた。後で聞いた話によると、北広場には、アメリカのスポーツメディアから世界のトップ5にランキングされたこともあるコアなサポーターのみなさんが集まっているそうだ。
グッズ売り場で観戦アイテムを揃えるべし!
ニットマフラー 3,520円(税込)、ツイードキャップ 3,410円(税込)、プレコンTシャツ 3,520〜3,850円(税込)、プリントクッキー 1,080円(税込)
南広場のグッズ売り場には、ユニフォームやマフラーといった定番のファングッズはもちろん、各選手の顔が描かれたクッキーなど、バラエティーに富んだアイテムが数多く取り揃えられている。
ホーム戦ということで、周囲には当然、赤色のユニフォームに身を包んだサポーターばかり。より一体感を味わいたい人は、赤色のグッズを身に付けて観戦するのもいいだろう。
観戦前に飲食ブースで腹ごしらえ
南広場の飲食ブースは、来場者が何度来ても飽きずに楽しめるよう出店店舗が固定化しないようにしている。ただ、その中で唯一、かつて「浦和レッズ」の本拠地であった浦和駒場スタジアム時代から出店し続けているのが「駒場ラーメン」だ。
あっさりとした味わいの醤油系ラーメンには、大きなチャーシューが2枚も入っている。勝利の願掛けとして、毎回ここでラーメンを食べてから観戦をするサポーターも多い。
浦和駒場スタジアム時代から人気の「駒場ラーメン」
今回の取材では、チーズソースのかかった長〜いフライドポテトや肉厚のベーコンも購入。他にもケバブなどの軽食からスイーツまで、さまざまな種類のグルメが揃っていた。
運が良ければVIP体験ができるかも!?
さて、観戦の前にいろいろと施設内を紹介したい。今回、特別に視察できたのが、ぜひ一度は利用したい26室限定のビューボックス(個室観戦席)。通常は、スポンサーが使用するエリアだが、タイミング(空き状況)次第では個人でも予約ができるという。
一部屋20万円(税別)からと決して安くはないが、10名で利用すれば一人2万円ほど。この価格で”特別感”を味わえるなら、決して高くはない。別途料金を支払えば、特別なコース料理も楽しめる。ビューボックスは、結納など特別なシーンで利用されることもあるそうだ。もちろん今回は取材なので、ビューボックスでの観戦はおあずけ。
ビューボックスからの眺め。食事の後は専用テラスシートで観戦ができる
ちなみに、ビューボックス各部屋には、「ドルトムント」「ロンドン」など過去のW杯開催地が部屋の名前に使われている。これもサッカーファンには嬉しい、粋な計らいだ。
サッカー専用スタジアムならではの大迫力
「埼玉スタジアム2002」は、陸上トラックのないサッカー専用のスタジアムで、トラックのスペースがない分、とにかくプレイする選手と観客との距離が近い。観客席の最前列からタッチライン(長い方の境界線)までは、一般的な操業競技場の半分以下のわずか14mほど。
「埼玉スタジアム2002」は63,700人の収容人数を誇るが、上部の席でも他のスタジアムと比べ、試合の臨場感が味わいやすい。ピッチに近い席で、選手の声や選手同士がぶつかる音、ボールを蹴る音も聞こえるそうだ。
家族向けのファミリーシート、初観戦でも安心のウェルカムシート
「埼玉スタジアム2002」には、「ファミリーシート」が用意されているのも特徴的だ。このエリアは、子供向けのイベントが開催されていたり、ベビーカーを置くスペースや広くて清潔な授乳室が完備されていたりと、子連れの方でも楽しく安心してサッカー観戦ができるように工夫されている。
ベビーカー置き場
そしていよいよ、観戦席へ。この日、我々が実際に観戦をしたのは、今シーズンから新設された「ウェルカムシート」だ。このエリアの入り口には、専用のコンシェルジュさんがいて「どこに座ればいいのか」「今日の試合にはどんな選手がいるのか」といった疑問に優しく答えてくれる。
サッカー観戦が初めてのワタナベ氏も早速コンシェルジュを利用
いよいよ試合開始!
選手紹介から盛り上がりを見せる会場内
「ウェルカムシート」に着いた我々は、レッズサポーターの熱い観戦に一気に引き込まれた。試合が始まると、サッカー観戦が初めてのワタナベ氏も、「ああっつ!なんでボール戻しちゃうんだよぉぅ〜」と、独特の楽しみ方をしていたようで何よりだ。サッカーを知らない人でもこれほどまでにのめり込めるのは、スタジアム観戦ならではだろう。
試合の前半は1-1で終了したものの、後半からはサポーターの声援に応えるかのように、レッズが見事な快進撃を見せ、2-1で勝利を収めた。
試合観戦後はレッズバーで余韻に浸る
さて、試合終了後は浦和美園駅は混雑することもある。そのため、南広場の「レッズバー」で、試合の余韻に浸りながらお酒を楽しむ人も多い。
「レッズが勝利した日はビール100円引き」など、期間限定の特典が用意されることもあるため要チェックだ。電車でスタジアムに訪れた際は、ここでゆっくりと過ごすことをおすすめする。
「埼玉スタジアム2002」へ訪れる際は、電車や車以外にも浦和駅東口・東浦和駅・浦和美園駅からのシャトルバスを利用する方法もある。池袋発→埼スタ・東京駅→埼スタの直行シャトルバス「Here We号」が運行している日もあるのでチェックしておくといいだろう。
スタジアムでのサッカー観戦に興味がある人は、初めてでも安心して楽しめる、「埼玉スタジアム2002」を訪れてみてはどうだろうか。