2016年にGoogle翻訳は、新たな翻訳アルゴリズム「ニューラルベース」を導入し、今まで以上に翻訳の精度を上げています。そんなGoogle翻訳をスマホアプリで使いこなすために、今回は基本的な使い方などを紹介していきます。使いやすく、高性能なGoogle翻訳アプリをぜひ1度試して見てくださいね!
Google翻訳は精度が上がった?
従来、Google翻訳には2つの翻訳アルゴリズムが搭載されていたといわれています。1つは「ルールベース」でもう1つは「統計ベース」です。簡単に説明すると、ルールベースとは人間が定めた翻訳方法や文法に従って、言語を翻訳するアルゴリズムです。統計ベースとは、文中の同音異義語などを判断する際に「この文章のパターンではどういった単語の意味で多く利用されているか」をAIが統計を基準に判断して、翻訳するアルゴリズムです。どちらも優れた仕組みを持っていましたが、2016年になると、さらにここへ人間の脳神経をヒントに作られたアルゴリズム「ニューラルベース」を搭載し「精度が増した」といわれています。
※ニューラルベースについて詳しく知りたい人はこちらをお読みください。
Google翻訳の基本的な使い方!
それではさっそくGoogle翻訳アプリの使い方を見ていきましょう。まずは、Google翻訳アプリの使い方、続いてPC(Web版)のGoogle翻訳の使い方を紹介してきます。
Google翻訳の使い方【アプリ編】
Google翻訳アプリはAndroidスマホの場合、機種にもよりますが最初から搭載されているケースが多いのですが、iPhoneの場合、App Storeからアプリをインストールする必要があるため、ご留意ください。
まずは、基本的な使い方から見ていきましょう。アプリを立ち上げると下図のような画面が表示されます。
まずは翻訳する言語の設定をします。上図の矢印が指している「日本語」が入力する言語で、矢印が指している「英語」が翻訳後に表示する言語です。言語を設定したら「テキストを入力」に翻訳したい原文を入力してください。
Google翻訳アプリの使い方〜音声入力の仕方〜
Google翻訳に話しかけることで、言語を翻訳できます。
1:Google翻訳アプリを立ち上げます。
2:「声」をタップします(上図左参照)。
3:マイクが起動するので喋りかけます。起動しない場合はマイクのマークをタップしてください(上図中央参照)。
4:話したキーワードと翻訳された言葉が表示されます(上図右参照)。
Google翻訳アプリの使い方〜カメラ入力の仕方〜
Google翻訳ならカメラ越しに翻訳を行えます。
1:Google翻訳を立ち上げます。
2:「カメラ入力」をタップします(上図左参照)。
3:カメラが起動するので、翻訳したいキーワードを写します(上図右上参照)。
4:デフォルト設定の場合「リアルタイム」になっていますが、「スキャン」にすることで写っている画面を撮影して、静止した状態で翻訳が行えます。
5:スキャンした画像が表示されます(上図右下参照)。翻訳したいキーワードをタップしてください(タップすると水色の枠で囲まれます)。
6:画面上部に翻訳結果が表示されます。
Google翻訳アプリの使い方〜手書き入力の仕方〜
見ただけでは読み方や書き方がわからない言葉は、手書き入力で翻訳しましょう。
1:Google翻訳アプリを開きます。
2:「手書き入力」を選択します(上図左参照)。
3:画面下部に表示される空白に手書きで文字を入力します(上図右参照)。
4:検知した文字と翻訳結果が画面上部に表示されます。
Google翻訳アプリの使い方〜会話入力の仕方〜
全く言語が通じない相手でも、Google翻訳アプリの会話入力を利用すればコミュニケーションが取れるかもしれません!
1:Google翻訳アプリを立ち上げてください。
2:「会話」をタップしてください(上図左参照)。
3:マイクが起動したらスマホに向かって話しかけてください。
4:検知し翻訳したキーワードが表示され、さらに翻訳音声が流れます。
Google翻訳アプリの使い方〜オフライン翻訳の仕方〜
オフライン翻訳とは事前に言語情報をダウンロードしておくことで、インターネット環境がない場所でもGoogle翻訳アプリを利用できる機能です。iPhoneの場合、アプリを立ち上げた後に画面下部にある「設定」をタップし「オフライン翻訳」から使用したい言語をダウンロードしてください。 Androidの場合は、アプリを立ち上げると画面左上に表示されている三本線のマークをタップし「オフライン翻訳」から、言語をダウンロードしてください。
Google翻訳の基本的な使い方【PC(Web)編】
PCから利用する場合は、Google翻訳にアクセスしてください。
画面左側が元言語で、画面右側に表示される言語は翻訳されたキーワードです。翻訳できる文字数は最大5000文字です。また「ドキュメント」からPDFファイルなどをアップロードして、翻訳することも可能です。
ちょっと面白い!? Google翻訳の誤訳集とは?
インターネット上には「Google翻訳 面白い」で検索すると、ちょっぴり翻訳を失敗しているGoogle翻訳の翻訳結果の数々を見られます。思わず「違う。そうじゃない」といいたくなるような誤訳集を見て、仕事の息抜きをしても良いかもしれませんね!
ほかにもある? 無料で使える翻訳アプリ集!
ここまではGoogle翻訳アプリの使い方を紹介してきましたが、ここからはGoogle翻訳アプリ以外に無料で使える翻訳アプリを紹介してきます。
スクショ画像や撮影した写真からも翻訳できる「Microsoft 翻訳」
「Microsoft 翻訳」は、撮影した写真やスクショ画像を読み込んで翻訳できるスマホ向けアプリです。「会話翻訳」機能を使えば最大100人の言語を同時翻訳してくれます。対応言語は60以上となっています。
音声入力時の雑音に強い「NAVER papago – AI通訳・翻訳」
「NAVER papago – AI通訳・翻訳」は音声翻訳をする際に、周囲の雑音を遮断してクリアな翻訳結果を出せるスマホ向け翻訳アプリです。英語や中国語を含む13か国の言語に対応しています。
※データは2019年11月上旬時点での編集部調べ。
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文/高沢タケル