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海外旅行での会話も怖くない!精度が上がったGoogle翻訳を使い倒すコツ

2019.10.26

サービス開始から10年以上の時間が経過したGoogle翻訳は当初、英語に加えてわずか数か国の言語にしか対応していませんでした。しかし、2019年現在では100か国以上の言語に対応しています。

そんな“マルチリンガル”なGoogle翻訳ですが、最近は飛躍的に精度が向上し、使い勝手も良くなったと評判です。では、現在のGoogle翻訳はどれほどの精度を誇っているのでしょうか? 今回は、精度が上がった理由とともに、便利な使い方など、高精度となったGoogle翻訳の秘密に迫って行きましょう。

本当にGoogle翻訳の精度は向上したの?

Google翻訳はGoogle社が無料で提供している翻訳サービスです。現在ではスマホのアプリ版も提供されており、100か国語以上という言語対応数は「インターネットを利用している約99%の人の言語をカバーしている」ともいわれています。そんなGoogle翻訳ですが、果たして本当に精度は向上しているのでしょうか?

それまでのGoogle翻訳の精度は悪いほうだったの?

以前のGoogle翻訳も、決して精度が低かったわけではありません。ただ、当時のGoogle翻訳の翻訳アルゴリズムは「ルールベース」と「統計ベース」に則ったもので行われており、より正確な翻訳結果を導き出すことが難しかったようです。

ルールベースと統計ベースとは?

ルールベースとは、その名のとおり人間が定めたルールに則って翻訳されるアルゴリズムのことです。ルールとは言語の構文のことで、これをAIに覚えさせることによって、翻訳を可能としてきました。しかし、ルールベースだけでは対応し得ない問題が発生します。それは同音異義語などの問題です。例えば「私はとぶ」という文章を英訳したい時、この「とぶ」が「jump」なのか「fry」なのかをルールベースだけでは判断し兼ねるのです。

そこで導入されたのが統計ベースのアルゴリズムです。統計ベースのアルゴリズムによって、同系統の文章では統計上「とぶ」は「Fly」の意味で使われているケースが多いと判断され、「I Fly」と英訳されます。ですが、これはあくまで“多数派の翻訳”をするだけで前後の文脈から汲み取った“より正確な翻訳”ではありませんでした。

いつから変わった? Google翻訳の精度が向上した理由

上記のとおり、ルールベースと統計ベースの翻訳アルゴリズムでは、より正確な翻訳結果を導き出すことが困難でした。そこで翻訳精度向上のために2016年、Google翻訳のAIに新たなアルゴリズムが導入されました。それは「ニューラルベース」です。

ニューラルベースとは?

“ニューラル”とはニューラルネットワークのことで、これは人の脳神経をヒントに作られた“数式モデル”のことです。私たち人間は言葉や文章を理解する時、単語ごとにその意味を解釈するのではなく、前後の文脈でその意味を補填します。

例えば「Spring Flower」という一文を読んだ時、人は「Spring」の意味を自然と「春」と理解できます。ですが、「Spring」には「泉」という意味もあるため、一概に「春」とは断定できないはずです。それにも関わらず、私たちは何故「Spring」が「春」を指している単語であると解釈できたのでしょうか。

その答えは「Flower」にあります。「Spring」だけでは、それが「春」を指しているのか、「泉」を指しているのか、人は答えを推測するしかありません。しかし、後ろの「Flower」を読むよって、この一文は「春の花」を意味しているのだと解釈できるのです。

このように“1つの単語”として認識するのではなく、前後の文章を理解することで“その文章”が全体で何について語っているのかを理解し、1つ1つの単語を翻訳するアルゴリズムが、ニューラルベースなのです。

※同じ「Spring」でも前後の文脈や単語を理解し、「泉」と翻訳している。
※ちなみに「Spring」にはほかにも「バネ、飛び跳ねる」などの意味もある。

精度が上がったGoogle翻訳の使い方

ニューラルベースの導入によって、それまで以上にGoogle翻訳の精度が向上していることがわかりました。ここからは、Google翻訳の使い方を紹介していきます。

Google翻訳の基本的な使い方

Google翻訳の基本的な使い方ですが、まずGoogle翻訳にアクセスしてください。すると下図のような画面が表示されます。

1:ここをクリックして⑤に言葉を入力すると自動で言語を判別してくれます。
2:翻訳する言語を選択できます。
3:翻訳結果として表示する言語を選択できます。
4:翻訳前と翻訳結果の言語を入れ替えることができます。
5:翻訳したい言葉を入力してください。5000文字まで。
6:翻訳結果が表示されます。

Google翻訳ならURLを貼り付ければそのページが翻訳される!

Google翻訳なら、他国語で書かれたWebページを翻訳して日本語で表示することができます。また、反対に日本語で表示されているWebページを他国語で表示することができます。方法は簡単で、翻訳したいWebページのURLをGoogle翻訳のテキストボックスに貼り付けるだけです。「訳文」に翻訳されたWebページのURLが表示されるので、こちらをクリックしてください。

※英訳されたWebページ

なお、お使いのブラウザがChromeの場合、拡張機能を使ってボタン1つでWebページを翻訳できます。詳しくは以下の記事を参照にしてください。

【参照】使わなきゃもったいない!Google Chromeのおすすめ拡張機能と設定方法

精度が上がったGoogle翻訳なら論文を翻訳することもできる?

Google翻訳が1度に翻訳できる文字数は5000文字です。ですから、論文のように長い文章を1度に翻訳することはできません。しかし、PDFファイルやテキストファイルをアップロードすることで5000字以上の文章の翻訳が可能となります。Google翻訳にアクセスしたら、「ドキュメント」タブを開いて、「パソコンを参照」をクリックしてファイルを選択・アップロードしてください。

Google翻訳が使えない時は?

PCからGoogle翻訳が利用できない時は、まずネット環境が安定しているかどうか確認しましょう。ネット環境が安定している場合は、1度ブラウザを閉じて再度Google翻訳にアクセスしてみてください。それでも利用できない場合は、パソコンを再起動してみましょう。

スマホアプリ版「Google翻訳」の使い方

Google翻訳はスマホアプリ版も配信されています。この項目ではアプリ版ならではの機能を紹介していきます。

【参照】App Store
Google Playストア

アプリ版Google翻訳なら“カメラ越し”に翻訳ができちゃう!

1:Google翻訳アプリを開きます。
2:「カメラ入力」をタップします。
3:翻訳したい言語と訳文の言語を選びます。
4:翻訳したい文章や単語にカメラを向けます。

これでカメラ越しに翻訳ができます!

アプリ版Google翻訳なら音声も翻訳できる!

Google翻訳を立ち上げ、会話・音声をタップしてスマホに話しかけると、翻訳してくれます。2020年には日本でビックなスポーツイベントが開催されるので、海外と人とコミュニケーションをとる機械も多くなりそうです。そんな時に外国語を話すことができなくても、Google翻訳のアプリがあれば、円滑に会話できるかもしれませんね!

※データは2019年10月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品・サービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/高沢タケル

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