◆高橋晋平の憂鬱な月曜日を楽しくする研究会
日本には、休日明けの月曜が嫌いな人が多すぎる…。その現状を改善するため、月曜日を楽しくしたい人のコミュニティ「月曜クラブ(通称:月ク)」が立ち上がりました。この連載では、月曜日の憂鬱を減らし、一週間を楽しく過ごす方法を研究、紹介していきます。
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今回は、一般社団法人 日本ふんどし協会会長の中川ケイジさんに、ふんどしを締めて生活することが、月曜の憂鬱を減らすことに関係があるかどうかを聞いてきました。
ふんどしは、休み明けの憂鬱解消に貢献するか?
中川さんは、ふんどしの普及活動をしていることでも有名ですが、東京で仕事をしながら茨城県水戸市に移住するという2拠点生活の実践者でもあります。
果たして、ふんどしは、休み明けの憂鬱解消に貢献するのでしょうか?
-どのような経緯で、日本ふんどし協会の会長になったんですか?
中川:さかのぼると大学時代、就活に全部失敗しまして。その時期にキムタクがカリスマ美容師役のドラマを見て、「あ、これ自分に向いているな」って思ったんです。で、地元の神戸で30歳まで美容師をやりました。美容師の仕事は順調にステップアップしてたんですけど、東京で兄が起業していたコンサルティング会社に呼ばれて、そこに入ることになりまして。そうしたらもう、大きな組織の中で仕事をするということが、本当に合わなくて…。最終的に鬱にまでなってしまったんです。
-その時は、たぶん月曜日も辛かったですよね。
中川:もちろん曜日関係なくですが、特に月曜日は辛かったですね。妻の勧めで心療内科に行くと半年間のドクターストップがかかってしまいました。翌月から会社を離脱する直前のタイミングで打ち合わせをしたお客さんから、「俺はふんどしをしてから、すごく元気になった」みたいなことを言われて。「何言ってんだ?」と思ってたらその人が目の前でGパンを脱いで、真っ赤なふんどしを見せられたんです。僕はなんとかして健康になりたかったので、藁をも掴む思いで、言われるままにふんどしを試してみたらすごく快適で。直感的にみんなに広めたいなと思ったんです。
-運命の出会いだったんですね。
中川:もう会社勤めなんてできそうになくて、個人で仕事するしか道がないと考えた時、「ふんどしを広める」ことを仕事にできたら、奥さんを食べさせるくらいはできるかもしれない。いや、それどころか誰もふんどしに注目していないんだから、チャンスかも! と。それで自分のブランド『sharefun®(しゃれふん)』と、ふんどしを普及する団体、日本ふんどし協会を立ち上げました。まあもしダメでも、転職する際、ネタになるかなと(笑)。
自分のブランド『sharefun®(しゃれふん)』と中川さんが今春、新しく始めた男性向けブランド『THE FUNDOSHI™️ with good sleep』
-中川さんって、ご自身の性格をどうとらえているんですか?
中川:能力が人より低いことは自覚しています。特に、大人数で一緒に、意見をまとめながらやる仕事が全くできない。協調性とか社会性とか著しくかけているのかなと思います。僕、要領がすこぶる悪いんですよ。能力が平均以下の人間だから、せめて何か一つの能力だけは跳び抜けさせたいと意識して生きてきました。その中で、存在価値を出すためには、他の人が誰もやらないけど、実は価値があることをいち早く発見し、見せ方を変えて再提案することが得意になってきたのかなと思います。
-最終的にオールラウンダーを目指すのが良しとされるような会社って多いと思うんですけど、それは人によっては辛いから、一点突破の生き方がもっと受け入れられる世の中になったらいいですよね。
中川:人と違う点を尖らせることが良いことかどうかはわかりませんが、僕は、「〇〇のことだったら、□□の名前が真っ先に浮かぶ」という存在になりたいと思っています。まあ意図的に狙うというより、好きなことを突き詰めたら、自然とそうなっていくのが理想だとは思いますが。
-ところで、水戸に移住して生活していると伺いましたが、それはどうして?
中川:きっかけは2015年、子供が保育園に入れなかったことだったんです。当時、横浜に住んでいたのですが、そうなると奥さんも再就職できないし、困り果てたときに、そもそも僕は都会にいなきゃいけないんだっけ? って思いまして。たまに東京に行ける方がいいけれど、よく考えると場所はどこでもいいんですよね。オンライン会議もストレスなくできますし、家賃も安い。自然も多くて野菜も美味しい。浮き沈みがある仕事なので、固定費を抑えつつ、子育ても楽しみたいと。その結果、奥さんの実家がある水戸に移住したんです。
これが大正解で。生活環境が良くなるばかりか、仕事に関しても不便なこともありません。
-ごくシンプルな理由だったんですね。保育園の事情と、奥さんの実家の近くという。
中川:東京までは常磐線で1時間半程度。帰りは基本的にバスで、東京駅から2時間。快適です。