子どもの野菜嫌いを克服するメニューを開発!子育てママやパパを支援する西友のプロジェクト「KIDS LOVE VEGETABLES」
2019.11.12■連載/阿部純子のトレンド探検隊
子ども100人に「消費者テスト」を行ってレシピを決定
西友が11月5日よりスタートした、野菜嫌いの子どもを持つ親を支援するプロジェクト「KIDS LOVE VEGETABLES」。野菜をおいしく食べてもらうための克服レシピを料理家と共に開発するという取り組みだ。
「日本人の野菜摂取量が年々減少する中、西友の自主調査でも、子どもの約9割が野菜嫌いで、子どもに野菜を食べさせることをあきらめてしまう親が96%もいることが判明。子どもにとって野菜を食べること、親にとって野菜を食べさせることが共に苦である事実がわかった。
しかしママ・パパたちにとっては『もっと野菜を好きになってほしい』という気持ちは強く、約7割が野菜料理のレシピがスーパーにあると助かると回答。そこで西友は野菜嫌いのお子さんを持つ現代の忙しい親御さんを支援するため、『KIDS LOVE VEGETABLES』プロジェクトを始動した。
消費者テストを行い、80%以上の支持を得たものだけを商品化する西友のPB『みなさまのお墨付き』のルールをレシピ開発にも当てはめ、オリジナルの野菜料理を実際に100人超の幼稚園児たちに試食してもらい、80%以上の支持を得る野菜料理はどれかを検証した」(西友 マーケティング部 シニアダイレクター 小尾秀男さん)
レシピ監修をしたのは料理研究家の黄川田としえさん。黄川田さん自身も子どもがいて、どうしたら野菜を子どもたちにおいしく食べてもらえるかを長年考えてきたという。
黄川田さんが考案した、にんじん、ブロッコリーを使ったレシピを、都内の幼稚園で子どもたち100人に試食してもらう判定会を実施。幼稚園内で調理を行い、スプーンにのせた料理を食べて、オイシイ、ニガテというプレートにスプーンをのせて評価をしてもらった。80%以上の子どもが「おいしい」と判定した5品の野菜料理が認定。おいしいとおかわりする子もいれば、泣きながら食べた子もいたそうだ。
「食べやすい大きさや形に切るということもあるが、一番は味付け。子どもの好きな食べやすいチーズ、カレーなど、比較的子供が好む味付けにしている。子どもたちの判定結果では、一番人気は『にんじんと胡麻の炊き込みご飯』。認定されなかったのは約78%の『ブロッコリーポテサラ』。大人にとっては鉄板じゃないかというメニューだが、意外とマヨネーズ嫌いの子どもが多くて、味が濃いのが嫌だということだったのかもしれない」(小尾さん)
子どもたちの8割がおいしいと認定した5品と、認定されなかった1品も「おしくも80%に届かなかった野菜料理」と表記して、計6品のレシピカードを西友全店舗(330店舗)で配布、ウェブの特設ページでも公開する。また、赤羽店、東大宮店、大森店では、店頭にて期間限定で野菜料理試食会を実施する。
先に紹介したドキュメンタリー動画『80%の子どもが認めた野菜料理 西友 KIDS LOVE VEGETABLES』は公開3日間で60万回の再生回数を突破し、親の関心が高いことが伺える。今回選ばれたニンジン、ブロッコリーは通年で扱っている野菜で、家庭でもよく食べられる食材ということからセレクトされが、今後は野菜やレシピの種類も増やして続けていく予定とのことだ。