日本の航空会社が定める国内線100席以上への機内に持ち込み可能な手荷物のサイズは、縦・横・高さの総和が115cm以内。このルールに準拠し、なおかつ出張のストレスを軽減する最新のスーツケースを厳選した。
「約60か国を旅してきました!」
トラベルライター 藤井麻未さん
秘境系旅行会社の添乗員を経て独立。現在はLINEトラベルjpのナビゲーターなど、旅行系Webメディアを中心にコンテンツ作成や執筆を行なう。
【スーツケース選びの条件】
●キャスターの取り回し
●USBポートの有無
●外部収納の多様さ
●荷室へのアクセス
●プラスα機能
キャスターが丈夫ならスーツケースは長持ちする
スーツケースを買い替える理由の8割はキャスターの破損だと、トラベルライターの藤井麻未さんは言う。しかし、耐久性の高いキャスターが必ずしも正解とは限らない。キャスターのタイヤは頑丈になるほど、騒音レベルは増すからだ。
「いわゆる弾丸出張のように、明け方に出発して夜遅くに自宅へ帰る状況で、道路や通路に響くガラガラという音が気になるというビジネスパーソンは多くいます。ですので、サイレント仕様であることも重要。今回は耐久性、静音性、取り回しやすさが三位一体となった、キャスターを厳選しました」
続いて、出張のストレスを軽減する秘訣として〝普段使うバッグと同じように使えること〟を挙げる。
「資料や折りたたみ傘、モバイルバッテリーなどを取り出すために、わざわざスーツケースを全開にするのは面倒ですよね。近年は外部収納が充実したフロントオープンやUSBポートを採用したモデルも増えています。普段愛用するバッグと同じように、必要なモノを出し入れできれば、それだけで移動のストレスは減らせますよ」
ありそうでなかった薄マチ&多機能モデル
ビクトリノックス
『ワークス トラベラー 6.0 ソフトサイド グローバル キャリーオン』4万円
強靭なナイロンを主素材にスイス設計のハンドルを採用し、安定した牽引性を実現。最大5Lも容量が増えるマチ拡張機能ほか、折りジワを軽減するガーメントケースを付属した。
サイズ:W40×H55×D20〜24cm、3.2kg 容量:34(39)L
■ 15.4インチ対応PC収納付き
フロントオープンの外装に3つのポケットを装備。いずれも荷物を選ばない深底仕様。
■ マルチツールの名門ならではのギミック
SIMピンやボールペンを格納した引き出しパーツやUSBポートをハンドル受けに集約。
〈FUJII’S REVIEW〉便利な外装収納にうなる。HINOMOTO社の静音キャスターを搭載した、まさにパーフェクトなキャリーケースです。