小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【開発秘話】300万本以上出荷されている創味食品の「だしのきいたまろやかなお酢」

2019.11.07

選ばれる理由の100位は「買い間違え」?

 初めて酢を発売することもあり、同社は市場への浸透と認知を早く図ることを目指した。発売に合わせ、明石家さんまさんをイメージキャラクターに起用しテレビCMの放映を始めた。

 しかし、テレビCMの放映だけでは若年層には認知が拡大しない恐れがある。そこで、実施したのが、「だしまろ酢大喜利コンテスト」であった。

「だしまろ酢大喜利コンテスト」は、同社の公式Twitterアカウントをフォローし、お題に対する答と所定のハッシュタグをつけて投稿するもの。4月8日〜21日の間実施され、約1万7000件の投稿があった。

 お題は「『だしまろ酢』が選ばれる理由、第1位はこだわりの素材。では100位は?“おもしろい理由”を考えてください!」。候補は複数あったが、回答が出やすいものとして選ばれた。最優秀賞には「買い間違え」が選ばれた。

 このほか、11月1日から2020年1月9日まで「だしまろ酢3歳からクッキングフォトコンテスト」、11月15日から12月12 日まで「鈴木さん、すずき(酢好き)化計画」という2つのキャンペーンも始まり、今後も若年層の認知拡大に積極的に取り組んでいく。

レシピ情報は積極的に発信する

 また、レシピ情報も積極的に発信するようにしている。現在、同社運営のレシピサイトで公開されているレシピ数は100を超える。レシピは基本的に、同社の営業本部企画課で開発。企画課で一から考案するほか、市販品の営業担当者が小売店のバイヤーや試食販売を担当するマネキンから得たユーザーの活用情報などを元に開発している。

 購入者を対象に同社が調査したところ、使い方としては酢の物のような和えるメニュー、ピクルスのような漬けるメニュー、海鮮サラダのような掛けるメニューでの利用が多いことがわかった。なお、同社運営のレシピサイトで最もアクセスが多いのは、鶏肉の照り焼きだという。

「発売時はこんなに使えるとは思っていませんでした。汎用性が高く、これからは減塩を切り口とレシピ提案の可能性も考えられます」と小幡氏。今後もレシピの提案は積極的に行なう考えだ。

和えるメニューの代表「たこときゅうりの酢の物」。レシピサイトのアクセス第2位

掛けるメニューの代表「和ピクルス」。レシピサイトでのアクセス第4位

レシピサイトでのアクセス第1位の「鶏肉の照り焼き」

取材からわかった『だしのきいたまろやかなお酢』のヒット要因3

1.和洋中何にでも使える

 だしの風味が強いと和食にしか使いづらいが、風味よりも旨味が強い素材でだしを取り酢と合わせた。酢もフルーティーなりんご酢にし、ゆず果汁もプラスしたことで、だしの風味を抑え、和洋中何にでも使えるようにした。

2.経験、ノウハウを惜しみなく投入

 酢を開発するのは初めてだったが、業務用調味料の特注品づくりで鍛えられているため、経験はなくても知識、ノウハウが豊富。これらを惜しみなく投入したことで、和洋中何にでも使える商品に仕上げることができた。

3.便利な紙パックの採用

 パッケージには、酢では滅多に使わない紙パックを採用。軽い、収納に便利、使い終わった後の廃棄が楽、といったメリットがあり、利便性に優れていた。

 同社の調査では、購入者の97.3%がリピート購入について「是非購入したい」「購入したい」と回答。商品のリピート購入の意向は平均すると70〜80%と言われている中、これほど高いリピート購入意向が出ることは珍しいという。酢の物が苦手だという小幡氏も『だしのきいたまろやかなお酢』でつくった酢の物は食べられるほど。その実力はぜひ、皆さんの舌で確認してほしい。

『だしのきいたまろやかなお酢』のリピート購入意向(創味食品調べ)

製品情報
http://www.somi.jp/dashimarosu/

文/大沢裕司

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。