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C・ロナウドが育ち、前田大然が戦うマディラ諸島はサッカーとワインとビーチの天国だった!

2019.11.05

本場のマディラワインを堪能

 サッカーの次はワイン。この地はマディラワインの名産地として名高い。シェリーやポートワインと並んで「世界3大酒精強化ワイン」の1つに数えられるマディラワインは独特の風味を持つのが特徴で、セコ(辛口)、メイオ・セコ(中辛口)、メイオ・ドセ(中甘口)、ドセ(甘口)の4種類が存在する。お店で売っているのは、醸成期間5年のリザーブ、10年のスペシャルリザーブ、15年のエクストラリザーブがメインだが、もっと古い年代別のワインもある。それらは1本数万円以上と大変高価でさすがに手が出ないが、5・10・15年ものは1本3000~4000円程度と許容範囲。試飲して好きな味を買うことができる。そういう店がフンシャルにはいくつかあるが、セントロの代表的なワイナリーである「Madeira Wine Company, S.A」へ行き、まずはトライしてみた。

 筆者のような素人はとにかく品揃えが豊富でどれを選んだらいいか分からない。そこで頼りになるのが試飲カウンターのスタッフ。「5・10年ものなら4種類全ての味をセットで試飲できます。15年ものは限られた味だけになります。そのワインを購入した場合は、試飲代をお返しします」という説明でいくつか飲んでみたが、やはり5年と10年ものは熟成度が全く違う。味もセコとドセではかなりの差がある。トライを重ねて本当の好みの品を見つけるのは結構大変な作業だが、無類のワイン好きにはたまらない。いくつか気に入ったものを購入し、スーツケースに入れて日本に持ち帰ることにした。ただ、持ち込めるのはたったの3本。本当に吟味してから買ったが、現地に行かれる方も時間をかけてじっくり選ぶことをお勧めしたい。

 町のレストランでも、食事をしながらマディラワインを楽しむことができる。ただ、マディラワインは小さなグラスに少量だけ注がれた状態で出てくるので、ゴクゴク飲むわけにはいかない。マディラには名物の辛いスープがあるのだが、それを食べながらマディラワインを飲むと一瞬で終わってしまう。そうならないために、マディラワインを食前酒、あるいは食後酒として別に飲むことにして、食事時はビールなどを他の飲み物を合わせた方がいい。気温の高い現地ではビールやスパークリングワインがベターではないか。サーディンやタコ、エビなどの魚介類の料理も結構脂っこくてのどが渇くので、ミネラルウォーターの注文も必須だろう。

 こうして食事とワインを楽しんだ後は美しいビーチを思いきり満喫するしかない。マディラには島を回る観光バスが複数走っていて、それに乗るのが効率的だ。徒歩だとどうしてもフンシャルのセントロだけになってしまうが、バスを使えばさまざまなビーチやリゾートを巡ることができる。途中下車も可能だから、ロープウェーに乗って高台から海を見下ろすことも可能だ。場所が変われば景色も変わる。そこが非常に興味深い。

 この島の絶景は日本ではまず見られない。日本人に好まれるハワイやグアム、東南アジアのリゾート地とは違った静けさと自然の美しさがあるのがマディラだ。欧州各地からは観光客がひっきりなし訪れ、リタイア後に移住する人も少なくないようだが、とにかく手垢がついた印象がまるでない。「大西洋の真珠」という言葉通りの圧倒的な素晴らしさを3日間でこれでもかというくらい体感した。さらに旅のラストに訪れたレストランでC・ロナウドの母・マリア・ドロレス・ドス・サントス・アヴェイロさんに遭遇する奇跡も起き、日本に帰るのが本当に嫌になった。この地に住んでサッカーに邁進できる前田大然が羨ましい限り。彼にはC・ロナウドのようにビッグになってほしいと願いつつ、後ろ髪引かれる思いで、夢の島を後にした。

取材・文/元川悦子

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