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C・ロナウドが育ち、前田大然が戦うマディラ諸島はサッカーとワインとビーチの天国だった!

2019.11.05

 北大西洋上のマカロネシアに位置するポルトガル領のマディラ諸島。このうち最大の島がマディラ島だ。年間平均気温20度前後という温暖な気候、青い海と輝く太陽、年間通して咲き乱れるカラフルな花やフルーツなど南国情緒あふれるこの地は「大西洋の真珠」と呼ばれる。この島がクリスティアーノ・ロナウドの出身地というのは、サッカー好き誰もが知っているはず。一度は訪ねてみたいと熱望する人も多いだろう。

 実は筆者もその1人で、前々から「いつかは行きたい」と憧れていた。ポルトガル自体はユーロ2004を筆頭に何度か訪れているのだが、リスボンから空路2時間を要するマディラ島を訪ねる機会はそうそうなかった。が、2020年東京五輪を目指すU-22日本代表FW前田大然がこの夏、松本山雅からポルトガル1部・マリティモへ移籍。彼を現地取材するチャンスが巡ってきた。そこで前回紹介したLCCの「TUI Fly」に乗ってドイツ・デュッセルドルフからマディラ島の最大都市・フンシャル入りし、3日かけてサッカー、ワイン、ビーチを堪能することにした。

宿泊先から博物館までC・ロナウドづくしの島

 宿泊先に選んだのは、C・ロナウドがオーナーを務めるペスナータCR7。フンシャル・マリーナが目前にあり、シービュールームからは日の出が一望できるという最高の環境。ロナウド博物館が併設され、入口前にロナウドの銅像が立っているという素晴らしいロケーションでもある。さらに言うとセントロやマリティモの本拠地「エスタディオ・ド・マリティモ」も全て徒歩圏。これだけ揃って値段が1泊約1万円というのは破格の安さだ。マディラは物価の安さも1つのウリだという。

 最初にチェックするのは本業のサッカーから。ロナウド博物館には彼がこれまで手にした数々のトロフィーやメダルなどが展示され、等身大の像なども置かれている。目を引いたのが少年時代の写真。ロナウドはCFアンドリーニャという地元クラブを振り出しに、CDナシオナルを経て、12歳だった97年に、スポルティング・リスボンへとステップアップしたが、最初の2つはこのマディラにある。小学生の頃のあどけない表情が非常に印象的だった。

 彼が95~97年にプレーしたCDナシオナルは今季ポルトガル2部を戦っている。その試合がたまたま滞在中にあると知り、タクシーで向かった。車1台が辛うじて通れるような狭い急坂の道を上ること15~20分、ゴール裏のスタンドがない開放的な約5000人収容のスタジアム「エスタディオ・ダ・マデイラ」が目に飛び込んできた。平日の15時にも関わらず熱狂的なサポーターが集まったナシオナルには勢いが感じられた。今季は現時点で3位と1部昇格の可能性はまだまだありそうだ。

 スタジアム横にはロナウドが出資して整備されたと見られる育成センターも併設されていた。この小さなクラブから世界最高のスターが出たとは信じがたいが、少年や地元の人々、サポーターにとっては誇りに他ならない。この地を訪れるたびに全員が彼の幼少期に思いを馳せているのだろう。

マリティモVSポルトを現地観戦

 ナシオナルより上の1部リーグで戦っているのが、ライバルチームのマリティモだ。訪れたタイミングがちょうど中島翔哉所属の名門・FCポルトとの対戦。「普段はあまり人が来ないけど、3強との試合は別。満員のお客さんが来るんです」と地元紙の記者も興奮気味に語っていた。確かにこの日は1万人近い観客でスタンドがギッシリ埋まった。ポルトガルはこの規模のスタジアムが中心。巨大な本拠地を有しているのはスポルティング、ポルト、ベンフィカの3強くらいなのだ。

 試合はホームの熱気に押されたマリティモが前半早い時間帯に先制。このまま守り切れれば理想的なシナリオだったが、後半終了間際にポルトガル代表DFペペのヘッドが決まって追いつかれた。「あれはゴールラインを割っていなかった。VARを使っていたら取り消しになっていたのに」と前田大然も悔しがったが、彼らは勝ち点2を逃す格好になった。それでも「ポルト相手にいい戦いができたのは自信になる」と欧州挑戦したばかりの22歳のFWは前向きに語った。今季は中島以上にポルトガル1部で活躍している快足FWは注目の存在。ぜひ名前を覚えておいてほしいものである。

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