ガスコンロはすでにキッチンに組み込まれている“ビルトインタイプ”の製品も多く、頻繁に取り換えるものではない。それだけに、いざ交換となると、何を基準に選んでいいか迷いがちではないだろうか? この記事ではそんな人に向けて、ガスコンロの選び方やおすすめの製品を解説していく。
ガスコンロの選び方で大事なポイントは? 抑えておきたい基礎知識
ガスコンロを選ぶ際には、まず対応ガスの種類やサイズを事前にチェックしておきたい。ここからは、ガスコンロを選ぶ際に必要な基礎知識を紹介していく。
【参考】自分で取り付けられる?覚えておきたいガスコンロの種類別取付方法
交換時期、交換費用、工事業者、意外と知らないガスコンロの種類別交換方法
ガスコンロの選び方の基礎知識1:ビルトインとは何のこと? ガステーブルとの違いは?
ガスコンロは大まかに分けて「ビルトインコンロ」と据え置きの「ガステーブル」の2種類がある。
ビルトインコンロ
・システムキッチンに組み込むガスコンロ。
ガステーブル
・コンロ台に置くタイプのガスコンロ。「据え置きコンロ」とも呼ばれる。
ガスコンロの選び方の基礎知識2:プロパンガスか都市ガスかを確認しよう
家庭で使用されているガスには「プロパンガス」と「都市ガス」がある。ガスコンロは製品によって対応ガスが決まっているため、ガスの種類をしっかりチェックしておこう。
プロパンガス
・コンロや給湯器などのガス機器に「LPガス、LPG」などのラベルが貼ってある。
・敷地内にボンベがある。
・コンロとガス栓をつなぐホースがオレンジ色。
都市ガス
・ガス機器に「天然ガス、12A13A」などのラベルが貼ってある。
・ボンベが敷地内にない。
・コンロとガス栓をつなぐホースが白っぽい色。
ガスコンロの選び方の基礎知識3:ガスコンロの天板サイズを知っておこう
ビルトインタイプとガステーブルでは、天板サイズの規格が異なる。
ビルトインコンロ
・幅が60㎝と75㎝のものがある。
ガステーブル(据え置き)コンロ
・1口タイプと2口タイプがあり、1口タイプは幅30cm前後で様々なサイズがある。
・2口タイプは標準60cmとコンパクト56cmの2種類。
ガスコンロの選び方の基礎知識4:カタログに載っている「奥行」とは?
カタログなどで表示されている「奥行」とは、天板のサイズではない。これは、ガス栓の接続部分から前面にある操作部の出っ張りまでのサイズを示しているので、間違えないように注意したい。
ガスコンロの選び方の基礎知識5:一人暮らしなら自炊の頻度に合わせて選ぶ
一人暮らしであまり自炊をしないなら、1口タイプでも十分。料理をよくする人は、2口タイプやグリルの付いたものを選ぶといい。
ビルトインタイプのガスコンロはどうやって交換すればいい?
ビルトインコンロを交換する際は、大まかに以下のような流れとなる。
1. 製品を選ぶ
2. 見積もりをとる
3. 工事日程の打ち合わせ
4. 交換工事
ビルトインコンロの交換費用はどのくらい?
ビルトインコンロの本体価格は、約5万円~20万円程度だ。取り付けには約2万円程度の工事費用がかかる。
Amazonで人気のビルトインタイプのガスコンロは?
Amazonでも、取り付け交換付きのビルトインガスコンロが売られている。なかでもパロマの「ICD-N34V(T)」は、売上ランキング上位に入っている人気商品だ。
パロマ ガスビルトインコンロ スタンダード (都市ガス用) ICD-N34V(T) 13A
【参考】Amazon 【取替交換付き】 パロマ ガスビルトインコンロ スタンダード (都市ガス用) ICD-N34V(T) 13A ニュートラルグレー 奥行55.6×高さ26.9×幅59.7cm
こちらの製品は、煮こぼれなどが器具の中に入りにくいシールドトップ構造となっている。受け皿がないため、お手入れも簡単だ。
据え置きのガステーブルはどうやって選ぶ? 抑えておきたいポイント
ガステーブルを選ぶ基準としては、やはり価格は外せないところ。そのほかに、使い方に応じた「素材選び」も意外と重要になってくる。
ガステーブルの価格は天板素材に左右される
実はガステーブルは、「天板素材」によって価格や使い勝手が大きく影響を受ける。
例えば「ガラストップ」は傷や汚れに強く見た目が良いので、グレードの高い製品に使用されることが多い。「ホーロー」は比較的安価で丈夫だが、汚れがこびりつきやすいという難点がある。
ガステーブルの設置方法を知っておこう
ガス栓との接続方法には「ホースエンドタイプ」と「コンセントタイプ」の2種類がある。
ホースエンドタイプの接続方法
1. ガスホースの長さをはさみやカッターで調節する。
2. ガス栓にガスホースを差し込み、バンドで固定する。
3. ガスコンロ側にもホースを差し込み、バンドで固定する
コンセントタイプの接続方法
1. ガスホースの長さをはさみやカッターで調節する。
2. ガスホースにゴム管止めとゴムキャップ、ソケットを順番に取り付ける。
3. ソケットにキャップをし、熱湯をかけてゴム管止めを固定する。
4. コンロにホースを接続し、バンドで固定する。
5. ガス栓にソケットを差し込む。
ガステーブルはどれくらい使える? 交換時期の目安は?
ガスコンロを交換する時期の目安は、5~7年程度と言われている。
ガステーブルコンロのおすすめ製品を紹介!
ここからはプロパン対応・低価格のおすすめ製品をそれぞれ紹介する。
プロパン対応のおすすめガステーブル
リンナイ KGM64PK2R
【参考】Amazon リンナイ ガステーブル 水がいらない片面焼グリル プロパンガスLPG用
クリスタルコート素材。天板がフラットで掃除が億劫にならない。
安い据え置きのガステーブルなら、ホーロー素材がおすすめ
リンナイ CHM33DGL-13A
幅56cmのコンパクトタイプ。ホーロートップで価格は約1万5千円と安価だ。
【参考】TAKEYAオンラインショップ楽天市場店 リンナイ CHM33DGL-13A ガステーブル
<見出しH3>3口タイプのガステーブル(据え置きガスコンロ)は業務用のみ!
じつは現在、3口タイプのガステーブルで家庭用のものは流通していない。2008年の法改正により、ガスコンロの全口に過熱防止装置が必須となり、各メーカーが生産しなくなったためだ。ただし、業務用であれば取り扱いはあるので、どうしても欲しい人はそちらを検討しよう。