2位 ニュージーランド航空
ビジネスクラスに迫る高品質なサービスを提供
104cmというシートピッチは〝ちょっと前のビジネスクラスと同等〟と賢者たちが声を揃えるニュージーランド航空。シートはレッグレストやフットサポートなど、快適機能が充実している。個人用モニターは11インチと一般的なサイズだが、リップバームや靴下、アイマスクなどが入ったクラス専用のアメニティーキットの提供、オリジナルメニューの機内食など、ビジネスクラスに准じたサービスを提供している。
十分な前後スペースを生かし、エコノミーの1.5倍となる22cmのリクライニングを実現している。
〈Rikiya’s EYE〉座席スペースは明らかに広いと感じます。色使いもモノトーンで高級感がありますね。
3位 シンガポール航空
広いシートだけでなく各種特典を用意
モダンな配色が印象的なシンガポール航空は96.5cmのシートピッチ、最大49.5cmのシート幅を採用、標準的だがそつのない仕上がりを見せる。13.3インチの個人用モニターでは1800以上のエンタメプログラムが楽しめる。優先搭乗や選択可能な機内食、110%積算のマイルなど、サービス全般のレベルアップが図られる。
ワイドな肘掛けにはオレンジの縁取りが施される。小物やドリンク用の収納スペースを機能的に配置。
〈橋賀’s EYE〉プレエコはシートの出来はもちろんのこと、マイル積算率にも注目です。
4位 JAL
ゆとりある空間を生むユニークなメカニズム
シート間隔はクラス水準をしのぐ107cm。リクライニングはシートバックが後ろに倒れるのではなく、座面が7cm前方にスライドするメカニズムを採用。前の席が倒れてこないので、視覚的にもゆとりがある。また、プライバシーを高めるセンターディバイダー(仕切り)も備え、数々の工夫も凝らしている。
導入機材は777と787、ヨーロッパや北米、東南アジアなどの中長距離路線だ。
〈鳥海’s EYE〉スライドは凝った構造ですね。遠慮なくリクライニングできるのは美点です。
取材・文/村田尚之