シート/ビジネスクラス編
プレゼンに備えて資料をチェックする、機内食や映画を楽しみながらくつろいだ時間を過ごす。ビジネスクラスシートは快適性に加えて、プライバシーの確保など、その進化は年々高まりを見せるばかり。各国のエアラインも趣向を凝らしたシートを導入しているが、旅の賢者が注目する最新トレンドは〝個室化〟だ。
本誌エアライン ランキング算出方法
4賢者の持ち点はそれぞれ25点とし、最高得点は100点とする。なお、各氏とも最低5社は点数化するものとする(一部は4社)。
【シートは以下のエアラインが対象】
JAL、ANA、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空、ユナイテッド航空、デルタ航空、ルフトハンザドイツ航空、エールフランス航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エミレーツ航空、カタール航空、ニュージーランド航空
[航空事情に詳しい賢者4人]
航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師 鳥海高太朗さん
航空写真家 Charlie FURUSHOさん
航空ジャーナリスト・『機内食ドットコム主宰』 Rikiyaさん
トラベルジャーナリスト 橋賀秀紀さん
1位 ANA
ドア付きワイドシートで個室化、憧れの居住空間
今年8月から導入された新ビジネスクラス「THE Room」は各シートにドアが備わる個室型。クラス最大級の居住空間を確保しており、シートの横幅も従来の約2倍に拡大した。個人用モニターには4K対応の24インチを採用したほか、大型テーブルやPC電源、USBポートを備えるなど、ビジネス環境も充実している。現在は羽田〜ロンドン線で運航中だが、追ってNY線・フランクフルト線にも導入予定。
ANAの主力機材の多くがスタッガードシート。フルフラットシートを互い違いに配置、どの席からも直接通路に出ることが可能に。中長距離線における現在の主流だ(写真は787)。
777-300ERに採用された「THE Room」は進行方向と逆向きシートを互い違いに配置。シートクッションは座り心地、寝心地にこだわっており、くつろいだ時間を過ごすことができる。
話題の総2階建て大型機エアバスA380は従来型スタッガード配列のシートが搭載される。リゾート路線用機材らしく、席が隣り合わせになるペアシートも一部に採用している。
〈橋賀’s EYE〉ビジネスクラスに求める第一の条件を〝プライベート感〟とするのもオススメです。
〈鳥海’s EYE〉「THE Room」はスペースも十分、ぐっすり眠れます。快適性では現時点で最高ですね。