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蛍光灯からLED照明に手軽に変えたい人へ!工事不要でLED蛍光灯に交換するコツ

2019.10.27

従来の蛍光灯からLED照明へ変える場合、専門業者による配線工事が必要なものと、通常の蛍光灯と同じように自分で交換できるものがある。この記事では、家電量販店等で購入できる工事不要の蛍光灯型LEDの種類、交換方法、交換時の注意点などを紹介する。

意外と高い? 蛍光灯型LEDの取りつけにかかる工事費用

蛍光灯型LEDは、これまで一般的に照明として使われていた蛍光灯とは発光原理が違う。そのため、従来の蛍光灯から蛍光灯型LEDへ変えるためには、既存の配線から「安定器」と呼ばれる点灯のための電流と、その後の安定した電流を供給する機器を切り離す「バイパス工事」が必要になる。この工事は電気工事士法により、電気工事士資格を持っていないと行ってはならないと定められている。バイパス工事費用は、LEDの取り付け費用込みで1本あたり3000円から5000円程度が相場だ。

通常は電気工事業者に工事を依頼することになるが、配線工事が必要なく、そのまま取り付けて使える蛍光灯型LEDもある。

【参考】e-Gov 電気工事士法

丸型蛍光灯をLEDに交換するのに工事は必要?

工事不要で価格も安い! 安定器を残したままで使えるLED蛍光灯

工事不要で使える蛍光灯型LEDのなかには、安定器を残したまま取り付けられるものと、LED専用の蛍光灯器具が一体になったものがある。従来型蛍光灯器具に取り付けられるものは、さらに「グロー式」「ラピッド式」「インバータ式」、それぞれに対応したものに分類される。蛍光灯器具と一体になっているものは、電源をコンセントから直接取る形なので、コンセントがあればすぐに使える。

ペンダントライトにも! 工事不要で使える丸形LED蛍光灯

一般家庭でよく見られる、天井から吊り下げて、紐でスイッチを切り替える「ペンダント式」照明。このタイプには工事不要の丸型(丸形とも)LEDを取り付けられる。

工事不要のラピッド式蛍光灯型LEDを使う時の注意

従来型の直管蛍光灯が「ラピッド式」だった場合は、工事不要の蛍光灯型LEDもラピッド式専用のものを選ぶ必要がある。蛍光灯本体に印字されている型番が「FLR」と始まるもの(FL=蛍光灯、R=Rapid=速い)、あるいはパッケージに「ラピッドスタート形」と表記のあるものがラピッド式だ。

手軽さ抜群! 工事不要で使えるグロー式用LED蛍光灯

従来型のグロー式蛍光灯器具は、グロー球(点灯管)と呼ばれる筒状の部品がついている。グロー式蛍光灯はLED化が最も手軽で、この点灯管を取り外し、対応する工事不要LED蛍光灯を取り付けるだけで使える。

グロー式のLED蛍光灯と安定器の寿命の関係

従来型蛍光灯に工事不要の蛍光灯型LEDを取り付ける場合、もともと付いていた安定器が経年劣化をしている可能性があり、使い続けると火災等の事故を起こす恐れがある。また、安定器が完全に機能を失うとLEDも点灯しなくなる。安定器の平均寿命は約8年~10年とされているが、設置年月がそれ以上経過している場合は、バイパス工事を検討するのも手だろう。

【参考】東芝ライテック株式会社:照明器具/インバーター/ランプ/安定器/LEDの寿命と昇降装置の耐用限度・点検について

グロー式LED蛍光灯が付かない時は?

交換したグロー式蛍光灯型LEDが点灯しない時は、蛍光灯器具の規格に合っていない、口金部分との接続ができないない、安定器や蛍光灯器具が破損したなどの原因が考えられる。解決するには蛍光灯器具の規格に適合している蛍光灯型LEDを用意するか、接続をやり直す必要がある。

【参考】交換したけどつかないのはなぜ?蛍光灯をLEDに交換する時の注意点

もう迷わない! 丸型LED蛍光灯の選び方

工事不要の丸型LEDは、多くのメーカーから販売されている。20形や30形といった光の強さと大きさ、調光機能の有無、色温度、スリム対応といった選択肢も多い。国内メーカーのアイリスオーヤマ製だけでも、2019年10月の時点で48種類存在する。

どれを選ぶか迷ったら、光の強さを表すルーメン(lm)を確認しよう。数値が大きいほど明るくなる。

【参考】アイリスオーヤマ:丸形LEDランプ製品一覧

明かりを足すのに便利な丸型LED蛍光灯20形

20形の丸型LEDは、LEDシーリングライトや小型のペンダントライトに使用されることが多い。光の強さは1000lm程度のものが多く、30形や40形に比べると光量は小さい。小さめの部屋の照明や、メイン照明の補助として使うのがおすすめだ。

【参考】AKARUE「ledシーリングライト」詳細ページ(Amazon)

一般的な部屋の照明として使われる丸型LED蛍光灯30形

部屋の照明として使いやすいのが30形だ。シーリングライトやペンダントライトの多くが30形、32形、40形を使用する。光量は2500lm前後のものが多く、単体では4.5畳から6畳の広さに対応する。光量が足りなければ、40形と組み合わせて使うと12畳程度の照明として十分な性能になる。

【参考】一般社団法 人日本照明工業会 LED照明器具の適用畳数について

丸型スリム蛍光灯をLEDに変えるには?

従来型のシーリングライトやペンダントライトには、通常よりも直径が細いスリムタイプの丸型蛍光灯を使うものがある。工事不要のLED丸型蛍光灯にはスリムタイプ対応のものがあり、アイリスオーヤマから専用の器具を使って取り付けるタイプの丸型LEDが販売されている。

【参考】アイリスオーヤマ:スリム蛍光灯との代替も可能 器具・光色・明るさで選べる24種類 「丸形LEDランプ」リニューアル発売

15wに相当するLED蛍光灯の明るさは?

15wの明るさに相当する蛍光灯型LEDは、数百円で購入できる。明るさは600lm前後のものが多く、トイレや洗面台、玄関先の照明として使用するには十分な明るさだ。

実店舗以外ではどこで買える? 15wの明るさを持つ丸型LED蛍光灯

15wの丸型蛍光灯と同じ明るさを持つ丸型LEDが店舗で見つからない場合は、通販で購入しよう。Amazonや楽天などで販売されている。

意外と明るい!ダイソーの15w LED蛍光灯

ダイソーでは、15wの明るさに相当する直管型LEDが販売されている。価格は税抜500円。明るさは800lmもあり、トイレや洗面所の照明としては十分な性能だ。グロー式の工事不要タイプなので、従来型器具に取り付けて使える。

電球や蛍光灯などラインナップ豊富なパナソニックなら、LED電球がおすすめ! 丸型やユニークな形など多種多様

照明器具の種類が豊富なことでお馴染みのパナソニック。蛍光灯型LEDは現在販売していないが、LED電球は種類が豊富だ。スタンダードなタイプから、ボール電球やT形など、様々な形状を取りそろえている。さらに、光色や明るさを切り替えられるものであったり、便利なLED電球も。もちろん、工事不要のLED電球もある。

【参考】Panasonic:LED電球

工事不要の蛍光灯型LEDは、これまで使用してきた従来の蛍光灯器具に取り付けて使える。規格の違いは注意しなければならないが、安価で手軽に照明をLED化できる。

※データは2019年10月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品・サービスのご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/ねこリセット

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