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ANAエコノミークラスで2500円払うと機内食がリッチになる「有料機内食」を食べた結論

2019.10.22

■連載/鳥海高太朗のTRAVEL HACKS!

ANAが今年4月から提供を開始したエコノミークラスの有料機内食(洋食)

国際線に乗るときの楽しみの1つが機内食という人も多いだろう。ファーストクラス、ビジネスクラスはもちろんであるが、エコノミークラスの機内食も年々レベルアップしているなか、エコノミークラスでもより充実した機内食を食べることができる有料機内食のサービスをANAが国際線で開始した。

対象となるのは、ANA国際線で日本発の便のエコノミークラス、プレミアムエコノミー(ホノルル線を除く)となっており、欧米などの長距離路線だけでなく、オセアニア、東南アジア、中国・台湾・韓国なども含めた国際線全路線が対象(羽田空港を深夜に出発する便など、離陸後に軽食やドリンクのみを提供する便は対象外)となっている。

有料機内食の追加料金は2500円。洋食と和食から選ぶことが可能となっており、搭乗の前日までにANAホームページから予約できるようになっている。筆者も搭乗2日前にホームページ上で手続きを済ませ、その場でクレジットカードにて2500円を決済した。

いよいよ搭乗当日に。この日は羽田空港から台北へ向かうことになっており、朝10時台の便に搭乗した。搭乗してすぐに客室乗務員から有料機内食を注文したことの確認があった後、台北へ向けて離陸。シートベルト着用サインが消灯し、機内食の準備に入ったが、ほどなくした他のお客様よりも先に有料機内食が運ばれてきた。

今回、羽田から台北へ向かう便で有料機内食を注文

今回は事前に「洋食」を注文していた。運ばれた時に感じたのがトレイの大きさ。通常のエコノミークラスに比べても大きく、エコノミークラスのテーブル全体の面積と同じくらいのトレイで運ばれてきた。それ以外の大きな違いとしては、ビジネスクラス同様に陶器の器に料理が載せられており、エコノミークラスの機内食特有である詰め込まれている感じがないのもよかった。さすが有料機内食であると感じた部分だ。

メインディッシュには蓋が付いた状態で運ばれてきた

11月末までの洋食メニューは、前菜(アペタイザー)は「海老とサーモントラウト コッパハムの取り合わせ」、メインディッシュは「国産牛ハンバーグ」、その他にパン(ソフトフランス)、バター、クリームチーズ、クラッカーというメニューで、デザートはビジネスクラスのデザートメニューも監修している世界を代表するパティシエであるフランス・パリに本店がある「ピエール・エルメ・パリ」の「ヨーグルト・サティーヌ」というラインアップだ。

有料機内食「洋食」のメニュー(11月まで)

まずは前菜から食べてみた。海老、サーモン、コッパハムの組み合わせになるが、ビジネスクラスの前菜を食べている気分で、ワインを頼んでゆっくり飲みながら堪能するのがベストだ。この時点でエコノミークラスに座ってはいるが、なぜか優雅な気分になることができた。どれも丁寧に作られており、最初はソフトドリンクを飲んでいたが、途中からワインに変えたくらいだ。最近、筆者がビジネスクラスで感じることの1つとして、前菜が美味しい航空会社はメインディッシュも美味しいことが多く、今回の有料機内食は。まさにそれに当てはまる味であった。

海老、サーモン、コッパハムの組み合わせ。お酒と一緒に食したい味だった。

そしてメインディッシュの国産牛ハンバーグ。ハンバーグ全体に肉厚があり、しっかりハンバーグを食べているという感じだ。肉汁もたっぷりで美味しく食べることができた。またソースが濃厚で美味しく、しっかりソースにつけて食べるのがおすすめだ。更にパンをソースにつけながら食べるとパンがより一層美味しくなった。もっと欲をいえば、洋食の場合はパンになるが、白米とパンの好きな方を選べるともっといいだろうと感じた。ハンバーグを白いご飯と共に食べたいという人もきっと多いだろう。

国産牛を使ったハンバーグで肉厚でソースも濃厚で美味しかった。

最後に今回、筆者もとても楽しみにしていたのが「ピエール・エルメ」のデザート。デザートとして提供された「ヨーグルト・サティーヌ」は、オレンジとパッションフルーツのコンポートにパッションフルーツのクーリーとゼリー状のオレンジを乗せたクリーミーなヨーグルトになっているが、オレンジとパッションフルーツのコンポートが美味しく、ヨーグルトの相性が抜群によく、ヨーグルトの下のゼリー状のオレンジが美味しく、さすがピエール・エルメという凝ったデザートで食事は終了した。

「ヨーグルト・サティーヌ」は、さすがピエール・エルメ監修の凝ったデザートだった。

ちなみに和食は、11月末までは前菜とデザートは同じで、メインディッシュが「金目鯛の煮付け」となる。

全体的な感想としては、エコノミークラスとビジネスクラスの中間に位置するメニュー構成になっているが、一品ごとに丁寧に作られていることが、2500円という追加料金になっているのだろうと感じた。2500円という価格は高いのかもしれないが、実際に食べてみると満足度は高かった。特にビール、ワインなどとの相性がよく、ゆっくり食事とお酒を楽しみたい人にもおすすめできるほか、機内での時間を少しでも優雅に過ごしたいときに事前予約しておくのもありだろう。今後、どんな有料機内食のメニューが出てくるのかも楽しみだ。

取材・文/鳥海高太朗

航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What’s up? ANA」社外編集者

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