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LED電球を選ぶ際には、明るさやサイズと並んで、「電球の色」も重要なポイントになります。
今回は、LED電球の色の種類や、使う場所に合わせたおすすめの色についてご紹介します。
LED電球の色は主に3種類
LED電球には赤や青といった単色の製品もありますが、照明用として使われるのは主に「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類です。以下では、これら3つを中心に解説していきます。
■電球色・昼白色・昼光色、LED電球の3つの色合いを比較
先ほどご紹介したようにLED電球は、主な色合いに、「電球色」「昼白色」「昼光色」の3つがあります。
・電球色:ややオレンジ色がかった温かみのある光色
・昼白色:自然光に近い色合いの光色
・昼光色:やや青色がかったクールな印象の光色
この3つが基本ですが、「温白色」という電球色と昼白色の中間的な性質の光色もあります。
■LED電球の紹介でよく見る〝色温度〟とは?
LED電球のスペックには「色温度」という項目があります。色温度は、光源が放つ光の色を数値で表したもので、K(ケルビン)という単位を用います。赤に近い色ほど色温度の数値は低く、青白い色に近くなるほど数値が高くなります。
製品によって数値に若干の差がありますが、先ほどご紹介した3色に対応させると、電球色は約3000K、昼白色は約5000K、昼光色は約6500Kとなります。
■日本で主に使われるLED電球の口金サイズはE26、E27、E12
電球の口金サイズには多くの種類があります。日本で主に使われるLE電球のサイズはE26とE17、E12となっています。
E26はメインライト用、E17はダウンライトや間接照明に多く使われています。
それぞれ、口金の直径がE26は26mm、E17は17mm、E12は12mmとなります。
使う場所に合わせたLED電球のおすすめな色合い
上記のように主に3種類に分かれるLED電球の色合いですが、それぞれの色に適した使用場所があります。
■リビングのLED照明には電球色がおすすめ
電球色の照明は、温かみがあり、空間をリラックスできる雰囲気にする効果があります。家族の団欒、やすらぎの場所であるリビングには電球色のLEDがおすすめです。
ただ、好みの問題もあるので、自然な色のほうが好ましいという人は、昼白色のLED電球を選ぶといいかもしれません。
・リビングでは電球色と昼光色を併用するのもアリ!
リビングの用途は、家族がくつろぐばかりではありません。子供がリビングで勉強をするといった家庭の場合、リラックス効果がある電球色のLEDでは、作業が捗らないかもしれません。勉強や仕事に集中したい時は昼光色がおすすめです。
こんな場合は、2種類の照明を併用したり、光色を切り替えできるLED電球を選ぶと◎。
・リビングのダウンライトに電球色のLEDを使う
リビングをくつろぎと集中の場面に適した照明にする方法の1つが、ダウンライトに電球色のLEDを使うことです。
昼光色のシーリングライトやペンダントライトと併用すれば、シーンに応じて使う照明を切り替えられます。これなら、リビングをくつろぎの空間にも集中を高める空間にもできます。
・リビングダイニングは電球色にすべき? 好みやライフスタイルに合わせればOK
電球色のもう1つの特徴に、料理が美味しそうに見える点があります。リビングとダイニングの仕切りがないリビングダイニングの場合、1つの色で統一するなら、リラックスできて料理も美味しく感じる電球色がおすすめです。
好みによっては、ダイニング側に電球色、リビング側に昼白色という組み合わせで使う方法もあります。
■キッチンに電球色は向いている?
先ほど、電球色には料理を美味しく見せる効果があることをご説明しました。それならキッチンにも電球色のLEDが向いていそうですが、実はキッチンには電球色はあまりおすすめではないです。これは電球色の特徴ある色味が、キッチンではデメリットになることがあるからです。
・キッチンを電球色にすると、なぜ後悔するのか
キッチンでは、料理が美味しく見えることも大事ですが、手元が明るく見えることや、自然に近い光色で食材の傷みを見分けやすいことも大切です。これらが料理のしやすさに繋がるからです。
特に肉を焼く場合、暖色である電球色だと火の通りが色で判別しにくいことがあります。生焼けを避けたい時などは、調理に神経を使うといった理由から、キッチンを電球色にすると後悔してしまうことがあるかもしれません。
■ホッとする電球色は玄関にもおすすめ
電球色は、温かみがあって気持ちを落ち着かせる色合いです。玄関の照明を電球色にすると家に着いた安心感が得られるはずです。
■クルマの車内ライトをLEDの電球色に変更する
クルマの室内灯を換えると、手軽に車内の雰囲気を変えられます。
・室内灯(ルームランプ)をLEDの電球色に換えて、車内をリラックス空間に
リビングの照明で説明したように、電球色の明かりにはリラックス効果があります。長時間の運転に疲れた時や、外回りの営業途中で休憩したい時など、車内はくつろげる空間でありたいですよね。そこで、電球色に室内灯を変更すると、リラックス効果が期待できます。
何かと便利! 光の色を切り替えられるLED電球
LED電球の中には、光の色を切り替えられる製品もあります。シーンに合わせた色に使い分けできるので便利です。
■電球色/昼光色/白色の3段階で調色できるLED電球
オーム「06-3427」
ON/OFFスイッチで光色が切り替えられる60形相当のLED電球が、オームの「06-3427」です。
壁スイッチで電球色/昼光色/白色の3段階で調色できます。配光角は約270度の全方向タイプとなっています。口金はE26。
【参考】オーム電機
■音楽に合わせて色が変わるLED電球
Philips「Hue フルカラー E26 スターターキット」
もっと積極的に光色の変化を楽しめるLED電球もあります。例えば、Philips(フィリップス)の「Hue」は、1600万色のカラーを設定できて、光の演出と音楽や映像をシンクロできます。
【参考】Philips詳細ページ