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電子レンジに取り付けるアース線。これは、電子レンジから漏電した際、電気を地面に逃がす役割を持ちます。コンセントにアース端子がある場合は簡単につなげて、万が一の感電を防止することができるので、必ず接続しましょう。
ここでは、アース線が必要な場所や取り付け方、設置工事についてご紹介します。
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電子レンジにアース線は要る? 要らない? 漏電・感電から防ぐ役割があるって本当?
アース線をつなぐと、電子レンジが故障した時や漏電した時の感電対策になります。なので、必ずアース線はつないでください。
電子レンジのアース線をつなぐアース端子の取り付けは法律で定められている?
台所、厨房、洗面所、トイレ、地下室など、湿気の多い場所や水回りなどでは、アース線をつなぐ端子をコンセントに設置することが義務的事項となっています。
電源コンセントにアース線がない場合や、新たにアース端子付きのコンセントを接地する場合は、電気工事士の有資格者による施工「D種接地工事(有料)」のアース工事(300V以下の低圧用機器の鉄台などに施す接地工事)が必要です。
電子レンジのアース線を接続しないといけない場所
アース工事が義務づけられている「湿気が多い場所・水気のある場所」の例をご紹介します。
○水気のある場所:地下室・土間などの結露が起きやすい場所、生鮮食料品の作業場など水の飛び散る場所など
○湿気が多い場所:酒やしょうゆの貯蔵庫、コンクリート床、飲食店の厨房など
上記の場所は、アース工事が義務付けられています。水気や湿気が少しでもある場合は、電子レンジを安全に使用するため、アース線を必ず接続してください。
【参考】パナソニック:アースは必要ですか
水道管やガス管、避雷針…アース線を付けてはいけない場所
下記の場所には、アース線を接続しないでください。
○水道管:樹脂管を使っているケースが多いため、安全なアース(接地)ができません。
○ガス管:ガス漏れや引火・爆発の恐れがあります。
○電話のアース線や避雷針:落雷した場合に危険です。
電子レンジのアース線の付け方
電子レンジのアース線の取り付け方は、大きく分けて「ネジ式」と「ワンタッチ式」の2通りがあります。ここでは、ネジ式とワンタッチ式へのアース線の取り付け方をご紹介します。
取付に当たり、感電事故を予防するため、電子レンジなど家電製品のプラグは必ず抜いておきましょう。
電子レンジのアース線の取り付け方:ネジ式
ネジ式のアース端子の場合は、まずアース線の芯線を傷つけないように先端の皮を剥いておきます。次に、アース端子のカバーを開けたところにあるネジをドライバーで緩め、ネジ部分に芯線を巻き付けます。最後に、ドライバーでネジを締め、カバーを閉めて完了です。
電子レンジのアース線の取り付け方:ワンタッチ式
ワンタッチ式のアース端子の場合は、アース線の芯線を傷つけないように先端の皮を剥き、アース端子のカバーを押し上げて、アース線を穴に差し込み、最後にカバーを閉じましょう。
【参考】アース線とは何?必要な理由や付け方、付ける場所がないときの対処法を解説|関西電力
電子レンジのアース線の取り外し方は?
引っ越しなどの際にアース線を取り外したい場合は、ネジ式・ワンタッチ式どちらも取り付け方の逆の作業を行ってください。
ネジ式の場合はドライバーなどが必要ですが、ワンタッチ式は取り付け・取り外しが簡単です。転居先などで新たにアース端子を設置する場合は、ワンタッチ式がおすすめです。
アース端子がない賃貸の場合はどうする? 電子レンジのアース設置工事
アース端子を設置するにはアース工事が必要です。賃貸の方でアース設置工事を行う際は、必ず管理会社などに工事をしてもいいか確認してから資格のある施工業者に依頼してください。ここでは、アース端子がない時の工事やアース線が届かない時の対処法をご紹介します。
電子レンジのアース線とアース端子がない場合は? 注意点は?
アース端子がない場合はアース工事が必要です。アース端子の設置に必要なD種接地工事は、電気工事資格者にしか行えないので、自分で設置せず、電子レンジを購入した販売店か電気工事店に依頼してください。
電子レンジのアース線がアース端子に届かない場合は延長コードが必要
アース線がアース端子に届かない場合は、アース線を延長(アース線同士の接続)するかアース端子を家電の近くに取り付ける必要があります。いずれもアース取り付け工事の扱いになるので、有資格の施工業者に依頼しましょう。
ただし、短いアース線を長いアース線に取り替える場合は資格者による工事は必要ありません。現在つないでいるアース線を取り外し、長いアース線(銅線直径1.6mm)を取り付けてください。
【参考】シャープ:アース線が短い場合
万が一の際に感電の恐れを防ぐためにも、電子レンジのアース線は必ず取り付けすることをおすすめします。
※データは2024年3月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/Sora