女子鉄アナウンサー・久野知美さんがおすすめする全国の「かわいい鉄道」5選

「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」（岡山－高松・琴平）

JR四国の土讃線や予讃線には、外も中もアンパンマンな「アンパンマン列車」が運行しているが、その中で唯一瀬戸大橋を通って本州と連絡するのが、「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」。2015年に大幅なリニューアルを果たし、一躍注目株となった。

久野さん「車内は、天井、壁面、座席を問わずアンパンマンとなかまたちがいっぱい。２号車には、ベビーカー置き場や多目的ルームも完備。トロッコ車両には、少々マニアックな床窓が設置されていて、枕木やバラストが丸見え！！　瀬戸大橋を渡るときは、自然の風に癒やされます」

「ハローキティ新幹線」（新大阪－博多）

JR西日本がサンリオの人気キャラ「ハローキティ」とコラボし、2018年６月から運行している、世界でも類のないピンクの車両（500系こだまを使用）。１号車には展示・イベントスペースがあり、「ハローキティ新幹線 もみじ饅頭」試食会などの企画が期間限定で催されている。

久野さん「デビュー後まもなく、乗る機会に恵まれました！　このときの乗車時間は、博多南線区間の８分間だけでしたが、この区間は博多駅から車両基地に入る回送線を在来線として活用している特殊路線で、300円で新幹線に乗れるという魅力があります。外装はもちろん、車内へ一歩入るとそこかしこからキティちゃんが“ひょっこりはん”してくれます（笑）」

上で紹介したのは「かわいい鉄道」のほんの一部。本書を見ると、車両だけでなく「かわいい駅」「かわいい制服」など、鉄道には「かわいい」要素が結構あることがわかる。鉄道旅行の折には、新たな「かわいい」を探してみてはいかがだろう。

久野知美さん　プロフィール
大阪府寝屋川市生まれ。ホリプロ所属の“女子鉄アナウンサー”として、「テンション上がる会？」（テレビ朝日系）、「鉄道伝説」（BSフジ）など、さまざまな番組に出演。また、フォトライターとして雑誌やWEBコラムへの寄稿・連載も多数。近年では、関東私鉄の車内自動アナウンスの音声も務める。
現在は、「なないろ日和！」「よじごじDays」（テレビ東京）、「鉄旅・音旅 出発進行！」（NHKラジオ第１）、「スギテツのGNRR」（FM NACK5）に出演中。公式ブログ：https://ameblo.jp/tomomi-kuno/

撮影／宅間國博

文／鈴木拓也（フリーライター兼ボードゲーム制作者）