Vostokの主役「Komandirskie」
ロシアのミリタリーウォッチVostokの第三弾は、シリーズ中、最も多くのバリエーションがあるKomandirskie(コマンダスキー/司令官)を紹介しよう。Komandirskieは以前から生産されていたクラシックモデルを含めると膨大な数がある。現行品だけで265種類もある。最も高性能なのがK-39シリーズである。2426ムーブメントを搭載して、200m防水、32石、ケースサイズは41mm、厚さ17mm、バンド幅24mm。回転ベゼルを装備したビッグフェイスで重さ120gを超えるヘビー級モデルだ。
これ以外にK-20、K-34、K-35、K-46、K-65シリーズが存在する。私が狙っているのは第二次世界大戦中を思わせるデザインのK-34シリーズである。探していたのはスモールセコンドあり、デートなしの自動巻き『K-34 346609』だったがebayでは見つからなかった。そこでデートありの『K-34 346769』を入手したのだが、この記事を書くため再びチェックすると『K-34 346009』が登場しているではないか。デートなし、裏スケなしでスモールセコンドありの自動巻き、デザインはさらにレトロで、バンドはややカジュアル路線。これもいいかも! しかし、価格はなぜか346009の方が若干高価で2万1150円、私が購入した346769は1万8820円だった。どちらも驚くべきハイコスパでスイス製なら15万円で販売されてもおかしくないスペックと仕上げだ。
最近、入手したアンティークのVostok Komandirskie 418485。手巻きでソビエト連邦国防省から発注を受けたことを意味する3AKA3 MO COCPの文字が入っている。
マクロレンズで接近すると 3AKA3 MO COCPの文字がハッキリ分かる。
Komandirskieのハイエンドモデル「K-39 390781」は12時間計と連動する24時間針がある。フェイスが45mmと大きくて重量級なので今回は見送った。
K-34シリーズで24時間計を搭載する「K-34 470612」。かなり現代的なデザインである。
同じく24時間計を搭載してインデックス全体にルミノーバが塗布された「K-34 46773」。
アンティークロレックスを思わせるフチ無しの夜光塗料が目をひく「K-34 346009」。
付属のバンドは雰囲気がいいのだが固めで装着感はイマイチだった。
バックルはワンタッチ式で無段階調整機能がある。これは凝った作りだ。