高速道路や有料道路での通行料の支払いは、ETCを利用することで簡便化された。
しかし、ETCレーンを通過する場合は領収書が発行されないという。これって本当?
ETCレーンを使った場合は領収書ではなく利用証明書をもらう
ETCを利用した場合「ピッ」と音がしてゲートの遮断機が上がれば、周囲に注意しながら適切な速度で通過することが可能だ。
料金所で支払うために車両を停止する必要がなくなり、交通渋滞の削減に大きく貢献している。
しかし、料金所の係員のいる一般レーン、またはETC/一般レーン、精算機ではその場でもらえる領収書だが、ETCレーンでは領収書を受け取ることができない。その場合は後日、インターネットを通じて「ETC利用照会サービス」を利用して、利用証明書を発行する。
しかし、この利用証明書は実は領収書ではない。というのは、 領収書は本来、現金の授受を証明する書類として発行するもので、ユーザーと道路事業者の間に直接の現金授受の事実がないことから、道路事業者は領収書を発行する立場にはない。そのため、クレジット会社などからの明細請求書などが正式な領収書となる。
ただし、商取引上、本サービスから印刷される利用明細や利用証明書を有効とするかどうかは、ユーザーそれぞれの合意事項となっている。もし企業に属している場合は、会社の経理などと確認を取るといいだろう。
【参考】ETC利用照会サービスこの利用証明書は、領収書となるのか?
料金所や無人精算機でのETC領収書のもらい方
利用証明書がその場で必要な場合は、料金所の係員のいる一般レーン、またはETC/一般レーンで、ETCカードを料金所係員にわたす。もしくは精算機でETCカードが利用できる場合は読み込ませる。ただし、この場合は現金での利用と同じ料金が適用されることがあるので注意したい。
レンタカーでETCカードの領収書を出すには車載器管理番号が重要
ETCカードをレンタカーで使う場合は2種類あり、1つは自身のETCカードを使う場合、もう1つはレンタカー会社のETCカードを使う場合だ。
共に、精算時に一般/ETCレーン、精算機を利用して利用証明書をもらっておくのが簡単だが、自身のETCカードを使った場合、ETCレーンを利用して後日、ETC利用照会サービスから利用証明書を出すこともできる。
ただし、この場合は利用したレンタカーに搭載された車載器の車載器管理番号(車載器ごとにメーカーから付与された19桁の識別番号)が必要となるので、レンタカー会社に確認しておこう。
ETCの領収書はコンビニでも出せる?
利用証明書、利用明細書は、コンビニのプリントサービスで印刷できる。
コンビニによって利用できるサービスが異なるので、それぞれのURLから最寄りの店舗を確認してプリントサービスを利用するといいだろう。
このプリントサービスは印刷するとプリント料金がかかるので、お忘れなく。
ネットワークプリントサービス
「ファミリーマート」「ローソン」「サークルK」「サンクス」「セイコーマート」「セーブオン」
店舗確認はこちら
ネットプリント
「セブン-イレブン」
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おきがるプリント
「ミニストップ」
店舗確認はこちら
印刷の仕方
プリントサービスを使って利用証明書などを印刷する場合の流れは、一般的に以下のとおりだ。
1.各サービスの会員登録を行う。
2.ETC利用照会サービスから利用証明書などを作成し、PDFファイルをダウンロードする。
3.各サービスにログインして印刷するPDFファイルの登録を行う。
4.コンビニエンスストアで印刷を行う。
詳しい設定方法は各サービスのホームページを確認したい