アップル社による無線タイプのイヤホン『AirPods』の登場などで、人気急上昇のBluetoothイヤホン。Bluetoothイヤホンはほかにも様々な商品が出ていて、気になっている人も多いはずだ。さらにiPhone7以降はイヤホンジャックが廃止されたので、音楽を聴く時にBluetoothイヤホンが自然と選択肢に入る人も多いだろう。しかし今まで有線イヤホンだった人は、Bluetoothイヤホンの使用に戸惑う人も少なくないはず。そこで本記事では、iPhoneでBluetoothイヤホンを使う時のポイントなどを紹介しよう。
そもそもBluetoothイヤホンって何? iPhoneでも使えるの?
Bluetoothイヤホンとは、Bluetoothを用いて音声を伝送するワイヤレスタイプのイヤホンだ。ケーブルがないので使い勝手が良くとても快適で、市場に出回っているワイヤレスイヤホンのほとんどがBluetoothイヤホンといっても過言ではない。BluetoothをサポートするiPhoneなら、まず問題なく使える。
iPhoneでBluetoothイヤホンを使うには設定が必要
Bluetoothイヤホンに限らず、iPhoneでBluetooth機器を使うには、「ペアリング」と呼ばれる設定が必要だ。
【画像①】
iPhoneで「設定」アプリを開き「Bluetooth」をタップする(画像①左)。この時、「Bluetooth」がオフだった場合はオンにしよう(画像①右)。この状態でBluetooth機器のペアリングボタンを押すなどしてペアリング可能な状態にする。するとiPhoneの画面上の「その他のデバイス」欄に登録したい機器が現れる。これをタップすればBluetooth機器を登録できる(画像①右)。
ペアリングとはBluetoothイヤホンをあらかじめiPhoneに接続しておくこと
ペアリングはいわゆる初期設定なので、最初に一度だけやればOKだ。設定は記憶されるため、電源をオフにしても再度ペアリングが必要になることは基本的にはない。アナログイヤホンで例えるなら、イヤホンジャックを差し込むようなもの。抜かなければずっと挿さったままということだ。
iPhoneでBluetoothイヤホンが接続できない場合はどうする?
ペアリングはできていて、Bluetooth機器として登録されているのに、まれに接続できない場合がある。こういった場合は、いったん登録を削除して改めてペアリングしてみると、改善する場合が多い。
iPhoneにおすすめのBluetoothイヤホン
たくさんの製品が市場に出回っているBluetoothイヤホン。おすすめのモデルを紹介しておこう。
iPhoneには純正のワイヤレスイヤホンがおすすめ
まずおすすめしたいのは、Apple純正のワイヤレスイヤホン『AirPods』だ。
純正だけあって、とにかく使い勝手が良く、ペアリングも簡単。iPhoneのロックを解除した状態で『AirPods』の充電ケースのふたを開けると画面上にメッセージが現れるので、「接続」をタップしよう(画像②左)。次に、充電ケース裏面のボタンを押したままにすると、ペアリングできる(画像②右)。
【画像②】
iPhone以外にも、AppleWatchやiPadなど、ほかのApple製品を使っている場合には、特に『AirPods』がおすすめだ。スムーズに機器の切り替えが可能で、手動で切り替えなくても、いま使っている機器に自動的に切り替わる。
【参考】Apple詳細ページ
人気声優が太鼓判!新型「AirPods」は毎日手放せなくなるほど使い勝手抜群だった
BluetoothイヤホンでもやっぱりSONYが気になる
SONY(ソニー)はBluetoothイヤホンのラインナップが充実しているが、なかでもノイズキャンセリング機能を搭載したタイプは定評がある。完全ワイヤレスで業界最高クラスのノイズキャンセリング機能を搭載した『WF-1000XM3』なら、環境音をシャットアウトして音楽に没頭できる。
【参考】ソニー詳細ページ
ハイレゾ相当の高音質が楽しめるソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」を使ってわかった○と×
買うならやっぱり安いBluetoothイヤホンがいい!
Bluetoothイヤホンではバッテリーも必要なので、少々高価なのがネック。やはり、気軽にBluetoothイヤホンを楽しみたいという人もいるだろう。
Amazonなどのネットショッピングで安いBluetoothイヤホンを探そう!
とにかく安いBluetoothイヤホンを探すなら、Amazonをはじめとするネットショッピングがおすすめ。様々な価格帯の製品を取り扱っている。中には『AirPods』そっくりの安価な製品もあり、もちろん純正と比べると使いやすさや耐久性、性能などは劣ることがほとんどだが、割り切って使うならアリかもしれない。
安いけど高音質のBluetoothイヤホンはある?
低価格と高音質を両立させるのは難しいが、ブランドにこだわらなくても、自分にあった音のBluetoothイヤホンを見つけることは可能。試聴できるショップに足を運んで、気に入った音のBluetoothイヤホンを探してみよう。
【参考】手軽に高音質が楽しめるAVIOTのBluetoothイヤホン「WE-BD21d」「TE-BD21f」はiPhoneユーザーの救世主だ!
iPhoneで普通のイヤホンは使えないの?
iPhoneには、『EarPods with Lightning Connector』と呼ばれるケーブルタイプのイヤホンが付属している。もちろん、これを使うことは可能だ。ワイヤレスでないと音楽を聴いたりできない……ということはないので安心してほしい。
使い方いろいろ! iPhoneに付属するイヤホンが便利
iPhoneに付属するイヤホンには、マイク、音量ボタンのほか、センターボタンが付いている。センターボタンを使うと、iPhoneがロックされている時でも、電話をかけたり切ったり、オーディオやビデオの再生を制御したりできる。
付属のイヤホンを使うのにiPhoneの設定は不要
iPhoneに付属のイヤホンは多機能だが、とにかく挿すだけで使える。ほかに何も設定は必要ない。最新の『EarPods with Lightning Connector』は、端子がLightningだが、普通のアナログイヤホンと同じ感覚で使える。
iPhoneにイヤホンジャックは復活しないの?
iPhone 7以降はイヤホンジャックが廃止され、新しいiPhoneではイヤホンをLightning端子に接続するようになった。Appleはボタンや端子を減らす傾向にあるので、イヤホンジャックが復活する可能性は極めて低いと考えていいだろう。今後もLightning端子接続か、ワイヤレスイヤホンを使うことになるはずだ。
新しいiPhoneではイヤホン変換ケーブルを使おう
では、Lightning端子ではない通常のイヤホンはまったく使えないのかと言うと、そうではない。新しいiPhoneで、お気に入りのアナログイヤホンを使いたい場合は「イヤホン変換ケーブル」を使用すれば良い。1対1の変換ケーブルのほか、Lightningを2つに分岐するタイプや、Lightningとアナログイヤホンに分岐するタイプもある。充電しながらイヤホンを使う場合は、分岐タイプを選ぶといいだろう。
iPhoneのイヤホンを交換する時に気をつけることは?
前述したように、新しいiPhoneにはイヤホンジャックがない。Lightning端子に接続することになるので、イヤホンを買い替える時は端子の形状に気をつけよう。あえて普通のアナログイヤホンを選ぶ場合は、変換ケーブルを調達することも忘れないようにしたい。
【参考】どこで交換できる?覚えておきたいiPhoneの純正イヤホンを無償で交換できる条件
用途によってはiPhoneでケーブル(有線)タイプがおすすめの場合も
ゲームをやり込んだりする時の音声の遅延や、長時間使用する場合にバッテリーの持ちが気になるなど、用途によってはワイヤレスイヤホンが使いにくいと感じる人もいるかもしれない。そんな場合は、ケーブルタイプのイヤホンがおすすめだ。価格もワイヤレスより安い傾向にある。
なかでも、Lightning接続のイヤホンは純正以外でも種類がたくさんあるので、お気に入りを探してみよう。また、星の数ほどあるアナログイヤホンの中から、気に入ったイヤホンを見つけるのも楽しいだろう。
iPhoneで通話もするならマイク搭載タイプのイヤホンを選ぼう
純正の『AirPods』や『EarPods』には、マイクも搭載されている。これは、通話時に使うことも想定しているためだ。音楽を聴くだけの用途ならマイクは必要ないが、通話にも使う場合があるなら、マイク搭載タイプのイヤホンを選びたい。
iPhoneで気軽に音楽を聴くなら、やはりワイヤレスタイプのBluetoothイヤホンをおすすめしたい。ケーブルから解放される快適さは、使ってみれば実感できるはず。もちろん、付属のケーブルタイプのイヤホンや、普通のアナログイヤホンも使えるが、Bluetooth以上に種類が豊富なので、選ぶのが少々面倒。そういった意味でも、Bluetoothイヤホンで新たな音楽体験をしてみる時期に来ているのかもしれない。
※データは2019年10月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット