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超広角13mmだけがウリじゃない!「iPhone 11Pro」のカメラのスゴ技4連発

2019.10.06

高感度不要のナイトモードもスゴイ!

ナイトモードはセンサーサイズが小さいので感度を上げると画質が劣化してノイズが増えるコンデジに搭載されていた。低感度で連写した複数枚の画像を合成して1枚の明るい画像を自動生成する機能である。『iPhone11Pro』のナイトモードは、これに加えて露出も変更させているためHDR効果も得られる。やり過ぎると夜なのに昼のように明るくなってしまうため、さじ加減が難しい。

ナイトモード非搭載の『iPhone7Plus』と新宿駅南口の画像で比較してみよう。1枚目の画像は『iPhone7Plus』の純正カメラアプリで撮影したものだ。見た目よりも明るく撮影されている。2枚目は明るさを補正してやや暗めにした。3枚目が『iPhone11Pro』のナイトモード。空は暗いままでネオンや新宿駅の照明も明るすぎず、路面だけが明るくなり人々の動きが良く分かる。また、駅構内も白飛びせずに階調性を保っているのがスゴイ。新海誠監督の「天気の子」のワンシーンを切り取ったようだ。

『iPhone7Plus』で普通に撮影。やや明るすぎるため奥のビルの照明が白飛びしている。

『iPhone7Plus』で暗めに露出補正。これでも奥のビルは白飛びしている。

『iPhone11Pro』のナイトモード。奥のビルの描写が見事。道路とクルマ、人も明るくなった。

超広角レンズを使った傾き補正機能を新搭載

13mmスゴイけど普段の撮影には使わな〜いと思った人に教えたいのが、画角が変わらない傾き補正機能である。これをおこなうには設定のカメラ機能の構図にある「写真のフレームの外側を含めて撮影」をONする必要がある。保存されるモードはJPEGでなくHEIF(ヒーフ)と呼ばれるファイル形式になる。拡張子はHEICでMacのプレビューアプリで開ける。

ONにすると4:3の広角で撮影する時に16:9の画面が透けて見える。これは超広角も同時に撮影しているという意味で、望遠で撮った場合は、広角の画像が撮影される。撮影後に写真を見ると右上に星印のアイコンが表示される。

もし画像が傾いていた場合は写真アプリの編集で角度を選ぶと自動的に水平になり、撮影範囲外の画像が現れて同じ画角を保って補正される。補正不要でも外側の画像を使って、さらに広角にトリミングできる。補正用の画像は30日間だけ自動保存されるので、傾き修正はこの期間内にスマホでおこなう必要がある。残念ながら撮影距離が近すぎると半透明部分が現れず、この場合は画角を保ったままの補正はできない。当然ながら超広角レンズ撮影時もこの機能は使えない。

望遠撮影時に4:3のフレームの外側に半透明の画像が表示されている。

写真アプリで撮影した画像を表示すると右上に星のアイコンが現れる。

編集画面から傾きを選択する自動補正されて水平に、見えなかったラックのフレームが現れた。

この機能使うには設定画面のカメラから「写真のフレームの外側を含めて撮影」をONにする。

カードリーダーも使えるようになった!

これは正確に言えばiOS13の機能だが、カメラアダプタまたはLightning端子のカードリーダーを使ってSDカードへのデータの読み書きができるようになった。使い方はシンプルでカードリーダーにカードを挿入したら写真アプリを起動すると右下に「読み込む」というアイコンが表示される。タップするとサムネールが表示される仕組みだ。SDカードに保存する場合は、「ファイルに保存」を選択するとSDカードのアイコンとその階層が表示される。これでクラウドなどを介さずにSDカードの画像データをiPhoneにコピーしたり、iPhoneで撮影した画像をSDカードに保存できるようになった。

カメラアダプタを使えばUSB接続のSDカードリーダーが使える。

画像の保存画面にはSDカードが認識され、フォルダも表示される。

カメラアプリの超広角対応が待たれる

『iPhone11Pro』の超広角レンズの出来は予想以上に良く、純正のカメラアプリも進化していた。しかしながら、2点不満がある。マナーモードにしてもシャッター音が消せないこと、3:2の画角に対応していないことだ。従来なら愛用の「OneCam」というカメラアプリで問題解決だったのだが、これが超広角レンズを認識してくれない。さらに露出とフォーカスを別のフレームで指定、4032×3024の高画質モードが使えるなど便利機能満載だったので、一刻も早いアップデートを望む。また、フルサイズミラーレスにも静音モードが搭載される時代なので、iPhoneのシャッター音も消せるようにして欲しいものだ。

Appleによれば、Deep Fusionというカメラ機能が追加予定で、4つの独立したニューラルネットワークを使ってピクセル単位の画像合成処理がおこなわれるという。また機械学習モデルが撮影された画像の周波数スペクトルを解析してピクセルを選択するなど、AI活用感が伝わる文言が満載されている。これは楽しみだ。私は『iPhone11Pro』の超広角レンズに刺激され『LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.』をポチッてしまったのだ。

写真・文/ゴン川野

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