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超広角13mmだけがウリじゃない!「iPhone 11Pro」のカメラのスゴ技4連発

2019.10.06

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

超広角レンズはハイエンドカメラの証

私は学生時代から広角レンズが好きだった。標準替わりに一眼レフに付けていたのは24mmF2.8、当時は広角と言えば35mmか28mmで、24mmと20mmは超広角で、それ以下の焦点距離は特殊レンズとされていた。15mmスゲェ〜という感じだった。現代ではニコンには『AF-S NIKKOR 12-24mm f/2.8G ED』(28万円)があり、キヤノンには『EF11-24mm F4L USM』(45万円)という超広角ズームがある。

やっぱり交換レンズが使えるカメラなら、12mmを使ってみたい。まあ、実際に使いこなせるのは15mmぐらいが限界である。設計の古い超広角レンズは周辺が歪んだり、光量が落ちたりとりクセがあった。それが、スマホに13mmレンズが搭載される時代が来るとは思わなかった。超広角好きの私としては見逃せないので、速攻で3眼式の『iPhone11Pro』入手した。

13mmの画角は非日常的だった

超広角の作例に適した建物と言えば、都庁ビルである。広場を囲うように建物が360度方向にある。どこまで建物が写るかで画角の違いがよく分かる。今回はセンサーのアスペクト比が同じ4:3のマイクロフォーサーズで画角を比較した。使用したレンズは18〜36mm相当の『M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6』である。本来なら7-14mm F2.8 PROレンズを使うべきなのだが、持っていないので機会を見つけて比較したい。

とは言え、こちらも18mmなので超広角レンズとしての資格は十分だ。そんな認識は液晶モニターを見て吹っ飛んだ。超広角の世界では1mm画角が違えばかなり写る範囲が変わるのが常識である。18mmと13mmなら5mmも違うのだ。上がマイクロフォーサーズ、下が『iPhone11Pro』の画像である。画角の違いは一目瞭然で都庁ビルの最上階まで写し込めている。18mmの作例と比較して13mmは地面の写る範囲が狭いので、ビル全体を入れようとして無意識に構図を変えているが、18mmでは同じ構図は無理だろう。2番目の作例では、13mmの画角が広すぎて余計なものまで写り込んでいるが、同じ建物でも奥行き感と立体感が違って見える。左右の広がりもさることながら、上下の空間も13mmでは広くなっているのが分かる。

上がOLYMPUS『OM-D E-M1MK2』で撮った18mm相当の画角、下が13mm相当の『iPhone11Pro』。

同じく上が18mmで下が13mmである。13mmでは建物の左の柱が2本目まで写っている。

『iPhone11Pro』は階調表現が得意だ

ミラーレスと比較した画像を見て分かるのは画角の違いだけではない。それは階調性の違いである。画角を比較した最初の作例でミラーレスでは左側の都庁ビルが影になっているが、『iPhone11Pro』では都庁ビルは明るく見える。さらに右側のビルの影の部分もあまり暗くなっていない。写真に詳しい人なら分かるだろうがHDR的な画像になっているのだ。デジタルカメラの明るさの階調はまっ暗から真っ白まで256階調しかない。被写体の明暗の差が大きければ、どこかに黒つぶれや白飛びがおこる。HDRは露出の違う画像を複数枚撮影後に合成することで、これを回避して白飛びと黒つぶれを緩和してくれる。全体のコントラストが低下するのでボンヤリした画像になりやすいが、『iPhone11Pro』の画像はシャープネスが効いてクッキリしてみえる。

2番目の作例でも『iPhone11Pro』の方が空の色が濃く雲との明暗の差がハッキリしている。左端の高層ビルもミラーレスではやや白飛び気味だが、『iPhone11Pro』の方は色が濃く表面の模様、窓がハッキリ分かる。3番目の作例は最初の2枚がミラーレスで撮影したものだ。1枚目は絞り優先AEで撮影したのだが逆光で雲に隠れた明るい太陽を基準にした露出となり、ビルが暗すぎた。2枚目は露出補正機能を使ってビルを明るくしたのだが、太陽と雲は白くなりすぎて迫力がなくなった。3枚目は『iPhone11Pro』の純正カメラアプリで撮影したもので、露出補正なしで雲もビルも適正な明るさになり、コントラストのある画像になっている。『iPhone11Pro』は被写体によっては自動的にHDR機能が働くので、今回もそのケースに当てはまったのかもしれないが、かなり優秀な画像処理エンジンが使われている。

ミラーレスで絞り優先AEにすると一番明るい太陽を基準に露出が決まってビルは暗くなる。

+0.29の露出補正をかけてやるとビルは明るくなるが雲と太陽は露出オーバーになる。

『iPhone11Pro』で撮影するとHDR機能が働いて自動的に雲とビルを適正な明るさにしてくれる。

『iPhone11Pro』の超広角の画像。13mm相当F2.4レンズ、歪みが補正され違和感が少ない。

『iPhone11Pro』の広角の画像。26mm相当F1.8のレンズで撮影。こちらも歪みは少ない。

『iPhone11Pro』の望遠の画像。焦点距離52mm相当F2.2なので、一般的に言えば標準レンズ。

超広角レンズを使ってのパノラマ撮影。つなぎ目は『iPhone7Plus』よりもキレイだった。

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