新潟駅～酒田駅を結ぶ超豪華観光列車「海里」デビュー！全号車異なる車内と地産地消ダイニングの満喫レポート

4号車は「海里」の中でも特別なダイニング車両

最後は4号車を見てみよう。こちらは「ダイニング」となっており、「海里」の中でも特別な車両になっている。4号車の車内は2人掛けと4人掛けのテーブルで構成されており、沿線の料亭・レストランが手がけた特別な食事を楽しめるようになっている。なお、4号車は食事・ドリンクがセットになっている旅行商品を購入した人だけが利用できる仕組みだ。

食事の内容は上り・下りで異なっており、新潟発下り列車では新潟の老舗料亭提供の地元食材にこだわった本格派日本料理が提供され、酒田発の上り列車では珠玉の庄内イタリアンが提供される。料理には温かい椀物、スープ類も合わせて提供される。

また、季節・月ごとにメニューは随時更新されていく予定だ。こちらの食事などの予約も海里特製弁当と同様に公式webで3日前までの予約が必要。また、サービス提供の関係から下りは鶴岡までの乗車、上りは酒田、鶴岡のどちらからの乗車が必要となる。

こちらの旅行商品は「海里」の運転日と商品の設定日が異なるので注意してほしい。料金は指定券、乗車券と食事のほか、アルコールを含むウェルカムドリンク、食後の飲物、下り列車では車内で使える500円分の商品券、上り列車では鶴岡駅そばに登場した専用の待合室でドリンクもしくはお土産が受け取れるサービスが含まれ、価格は1万3800円（新潟〜酒田）となっている。

「海里」の旅を最大限に満喫できるのが4号車のダイニングだ

日本海の絶景を眺めながら地産の味を楽しめる

10月の下り列車では「行形亭」の日本料理が楽しめる

上り列車ではアル・ケッチァーノのイタリアンを

このほか「海里」では車内外で様々な取り組みがされている。工夫された列車の運行ダイヤもその1つで、日本海に至近している桑川駅では20〜30分の停車時間があり、ちょっとした散策が可能になっている（冬季、一部指定日を除く）。

「海里」用にデザインされた制服が素敵な乗務員のみなさん

さらに沿線と連携した様々なイベントや車内のイベントスペースを活用した催しなども計画されているそうだ。この秋は景色も味覚も満喫できる「海里」で新潟・庄内を楽しみ尽くそう。

取材・文／村上悠太