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国債、地方債、社債、劣後債の違いって?一定期間お金を預けられる人は「債券」を選ぶべき理由

2019.10.01

現在、低金利が続いており、銀行の定期預金は年0.01%程度となっています(参考:三菱UFJ銀行「スーパー定期」)。そうは言っても、高い利回りを求めて、元本が割れる恐れのある株式や投資信託に資金を投じるのは怖いと思う方も多いでしょう。そこで、今回ご紹介したいのが、債券です。

投資の知識が不要で、満期まで一定期間置いておくだけで、利息が受け取れ、満期時に元本が返ってくる商品で、金利の低い定期預金に預けるよりおすすめです。

債券とは?

債券とは、購入すると満期まで半年ごとに利息が受け取れ、発行体(国・地方公共団体・会社)が潰れない限り満期で元本が返ってきます。

例えば、満期5年・金利1%の債券を額面100万円購入すると、年1万円(税引前)、5年で5万円(税引前)の利息を受け取り、満期に元本100万円が返ってきます。課税は、定期預金と同じで、約20%(現在復興特別所得税が付加され、20.315%)の源泉徴収された残りの利息を受け取ることになります。

購入手数料や管理手数料等一切かかりません。

債券の種類(円建のみ、仕組債は除く)

債券で円建の国内で発行された債券を国内債券と呼びますが、国内債券の中でも発行体によって種類が異なり、リスクの低い順に国債、地方債、社債、劣後債があります。

現時点(2019年9月)から直近で実際に販売された国内の円建債券を具体例として説明します。

(1)国債・地方公共団体債券

「個人向け国債3年 利率0.05%(税引前)」
「個人向け国債5年 利率0.05%(税引前)」
「個人向け国債10年 変動金利 初回金利0.05%」

個人向け国債は、発行から1年経過すれば換金可能で、途中売却でも元本と経過利息が返ってきますが、ペナルティとして直前2回分の利息を差し引かれます。3年・5年満期は金利が固定ですが、10年満期は金利動向により金利が変動します。

そして、途中売却をしても元本が返ってくることから実質元本保証といえます。発行体は国ですので潰れるリスクも非常に低いです。キャンペーンで個人向け国債を購入すると商品券等が受け取れる証券会社もあります。また1万円単位で気軽に購入でき、毎月発行されています。

「福岡市債(5年債)2019年第4回0.01%」

1万円単位で購入可能で、途中売却や福岡市が潰れなければ、満期で元本が返ってきます。

100万円購入した場合、利息は5年で398円(税引後)です。地方公共団体が発行体の債券は国に順じてリスクが低く、時期は決まっていませんが、様々な県や市などの地方公共団体が債券を発行しています。

(2)社債

事業会社が発行している債券で、100万円単位で購入可能です。

「ソフトバンクグループ(株)第56回無担保社債(社債間限定同順位特約付)、満期7年、利率1.38%」

満期まで途中売却をせず、ソフトバンクグループが潰れない限り、満期に元本が返ってきます。100万円購入した場合、毎年10,990円(税引後)、7年で約76,930円(税引後)利息が受け取れます。

(3)銀行の劣後債

「(株)三菱UFJフィナンシャルグループ第20回期限前償還条項付無担保社債満期10年4ヶ月(実質破綻時免除特約及び劣後特約付)当初5年4ヶ月0.29%、以降5年基準金利+0.43%」

満期まで途中売却せず、三菱UFJフィナンシャルグループが潰れない限り、元本が返ってきます。

「劣後特約」は、破綻したときに一般社債権者より弁済が劣後し、「実質破綻時免除特約」は実質破綻したときに、元本と利息が受け取れません。特約が書いてあり不安になるかもしれませんが、発行体の三菱UFJフィナンシャルグループが潰れなければ元本が返ってきます。さらに、期限前償還条項が付いており、5年4ヶ月後の期限前に元本が返ってくる可能性が高くなっています。

100万円購入した場合、毎年2,310円(税引後)、5年4ヶ月で12,320円の利息が受け取れます。

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