
憧れは、引き締まっていて、筋肉も理想的についた魅力的なボディ。近年、パーソナルジムに通う人が増えており、さらに一般人の“美ボディ”レベルが上がってきている。
そんな中、日本体育大学体育学部准教授であり、現役ボディビルダー“バズーカ岡田”としても活躍する岡田隆さんによる「除脂肪ダイエット」のための“大腸が喜ぶ理想の身体づくり食事術“をもとに、理想の美ボディ作りのコツを確認しておこう。
何よりも時代は「除脂肪」!
時代が求める美ボディの条件は、もはや筋肉と脂肪が適度についた昔の肉体ではない。
例えば柔道。日本の柔道選手といえば脂肪も筋肉あるイメージがあるが、ルール改正によりアクティブな柔道が求められ、“重さで押す戦術”だけでは勝てなくなっている。柔道全日本男子ナショナルチームの体力強化部門長を務める岡田さんによれば、今の柔道は世界的にも除脂肪減体重(筋量)増加の流れになっているという。
そういえば、今の柔道選手を見てみると、ボディビルダー顔負けの鍛え上げられた胸をはじめとした全身の筋肉が目立つ。
それは、決して柔道界だけの話ではない。一般的に理想とされる肉体にも大きな変化が起きている。時代が求めるのは、まさに「除脂肪」なのだ。
「バズーカ岡田に学ぶ 大腸が喜ぶ理想の身体づくり食事術」
先日、2019年9月19日に開催された日本体育大学 横浜・ 健志台キャンパス カフェ NEWOPEN 記念イベント(スーパー大麦素材事務局主催)で、同大学体育学部准教授の岡田さんが「バズーカ岡田に学ぶ 大腸が喜ぶ理想の身体づくり食事術」と題したセミナーと試食会を実施した。
岡田さんによれば、除脂肪筋肉増の健康美ボディをつくるためには、「たんぱく質・脂質・炭水化物(PFC)」の3種類をコントロールしながら上手に摂取するのが大切だそうだ。ダイエットのための偏食や断食は言語道断。そもそも食事を摂らなければ筋トレする体力がもたない。
●1日あたり、たんぱく質摂取は約20gをキープ(個人差あり)
たんぱく質は筋肉をつくる。1日の摂取量は体重1㎏あたり1g。筋トレをするなら2g以上が理想だ。
●脂質摂取のボーダーラインは10g
脂質はついつい食べすぎるので、積極的にコントロールしたいところ。肉は低カロリーで高たんぱく質、必須アミノ酸をバランスが良く含む鶏のむね肉がおすすめだそうだ。
●炭水化物は摂取カロリーの55~65%が目安
炭水化物の中に含まれる糖質は筋肉や肝臓のなかでグルコーゲンとなり身体を動かすエネルギーとなるため、むやみな糖質ダイエットや炭水化物抜きは禁止。
これらの数字を商品に置き換えると、例えば体重70kgの人ならば、1食につき「コンビニサイズのおにぎりが2個、ゆで卵1個、コンビニのサラダチキン1包装」といったメニューが栄養バランスの目安になる。
自分のカラダに適したカロリー摂取量を知ろう
そして大切なのは、まず自分のカラダに適したカロリー摂取量を知ることだと岡田さん。個人差はあるものの、自宅でトレーニングを行い食事メインで除脂肪を考えている人ならば、以下のような計算方法になる。
まず除脂肪体重は、「体重-(体重×体脂肪率)」の計算式で算出。
そして「除脂肪体重×35」が一日の摂取カロリーの目安となる。
【例】体重70㎏で体脂肪20%の人の場合
除脂肪体重:70-(70×0.2)=56kg
摂取カロリーの目安:56×35=1960kcal