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ダウンライトは、廊下やリビングルームなど、家庭内のさまざまな場所で活用されている照明器具です。従来の電球からLEDに交換するときは、交換方法と注意点、メリットなどをよく知ってから取り付けをしましょう。
ダウンライトをLED化するメリット
商業施設や公共施設の他、最近は家庭内でも多く使われている『LED電球』は、節電効果が高いことが知られています。ダウンライトにも活用できるLEDには、他の種類の電球と比較するとさまざまなメリットがあります。
従来の電球よりも寿命が長い
LEDは、他の電球と比較しても『寿命が長い』点が大きな特徴です。蛍光灯より『約4~5倍』、白熱電球より『約40倍』という長さで、一般的に「10年は持つ」と言われるほどの長寿命です。
長寿命のLEDは使い続けていても電球切れの頻度が少なく、電球交換の手間が省けます。そのため、電球の買い替え回数も少なく済みます。
消費電力が少ないので電気代に優しい
従来の電球より『消費電力が少ない』のも、LEDの特徴です。蛍光灯の『約半分』、白熱電球の『5~6分の1』の消費電力なので、その分電気代も安くできます。
毎日使う電球の消費電力をLEDと白熱電球で比較すると、「1年間で4000円以上」も電気代に差が出るので、LEDは電気代節約にも役立つと言えるでしょう。
ダウンライトをLEDに交換する方法
蛍光灯で使用していたダウンライトをLEDにするには、環境や照明器具やによって交換方法が変わってきます。
ダウンライトの交換は自分でできる?覚えておきたいタイプ別の特徴と交換方法
電球だけを交換する簡単な方法
家庭でも多く使われているダウンライトには、一般的な口金サイズの電球が使用されているケースが多く見られます。『E17』や『E26』というサイズの電球を使っているのであれば、電球をLEDに交換するだけで、LED化が可能です。
また、LEDに交換する際は、口金のサイズだけではなく電球のサイズも必ず確認しましょう。
LED電球は、下方向のみに光が広がる従来のタイプに加え、360度全方向に光が広がるタイプのも販売されています。光の色は電球と同等の色の他、『昼光色』という青っぽく明るい印象を持つ色も選べます。
明るいじゃダメ!?E17口金サイズのLED電球の正しい選び方
器具ごと交換が必要な場合も
器具と電球が一体になっているダウンライトは、電球だけの交換ができないため、器具を丸ごと交換する必要が出てきます。交換時は、現在使用している器具と同じサイズのものを用意します。
照明器具の電源プラグに当たる『引掛シーリング』または『引掛ローゼット』がある場合は、これらを使って取り付けるだけですが、中には壁に埋め込まれた『埋め込み一体型』のダウンライトもあります。
『埋め込み一体型』をLED化するためには、新たに配線工事が必要となるため、専門業者に依頼しなければなりません。
LEDに交換するときの注意点
ダウンライトのLED化は、器具のタイプによっては自力で交換もできますが、電気工事を伴う場合や設置場所によっては簡単に交換できないケースもあります。以下の注意点を踏まえて、交換作業を進めましょう。
配線を触るときは専門業者に頼もう
先述のように、引掛シーリングなどがある場合は自分で器具交換がしやすいですが、『埋め込み一体型』のダウンライトの交換には『配線作業が必要』となってきます。
天井の配線は素人にとって決して簡単な作業ではなく、照明器具の配線等の工事は、『電気工事士』の資格が求められる作業です。下手に素人が工事を行うと感電などの危険があるため、配線は絶対に触らずに専門業者に依頼をしましょう。
天井が断熱材の場合は注意しよう
天井にはめ込み、外観はフラットに見えるダウンライトですが、天井の内部にある電球の取り付け部分は、盛り上がるようになっています。盛り上がりの部分は、断熱材に覆われており『断熱材施工器具』という名前が付けられています。
断熱材施工器具を判別するには、照明器具に『S』の文字が入ったシールが貼られているかどうかで判別できます。
断熱材にカバーされた状態の断熱材施工器具は、使用中の電球の放熱を妨げて熱を溜め込みやすくなってしまいます。LEDは熱に弱いので、電球の寿命が短くなったり、最悪の場合は火災の原因になったりする危険があるので、シールが貼られている場合は専用のLED電球を購入しましょう。
屋外の場合は防水性のある一体型がおすすめ
玄関先や軒下など、屋外にダウンライトを設置している家庭もあるでしょう。家全体が明るくおしゃれに見え、屋外を明るく照らせるようになりますが、LED化を検討する際に注意したいのは『防水性』です。
ダウンライトに限らず、照明器具は水によって故障や漏電を起こしやすいものです。そのため、屋外で使用する場合は『防水性能』が高い一体型を選びます。
また、浴室のダウンライトをLEDにする場合も同様に『防水性能』を重視しますが、LEDは熱に弱いためあまり適していません。それでも浴室をLED化したいときは、防水機能に加えて防湿性能のある製品を使用するのがおすすめです。
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文/編集部