コンポーネントの選び方
コンポーネントを選ぶ時は、グレードだけでなく、フレームや他のパーツとの相性も考慮する必要があります。失敗しないコンポーネントの選び方を紹介します。
目的に合わせて選ぶ
まずは、ロードバイクの使用目的をはっきりさせましょう。レースに出るのが目的なら、軽くて加速の良い上位グレードがおすすめです。
毎週のように長距離を走る方は、耐久性を考慮して決めると良いでしょう。短距離の街乗りが多い方なら、中位以下のグレードでも十分楽しめます。
また、初めてロードバイクに挑戦する方は、下位グレードから始めて、徐々にステップアップしていくと、自分に合うコンポーネントを見つけやすくなります。
フレームとの相性で選ぶ
ロードバイクのフレームも、重さや硬さなどによって、さまざまなラインナップがあります。このためフレームとの相性を考えてコンポーネントを選ぶのも、一つの方法です。
例えば、シマノの変速レバーは操作する時の感触が固いため、しなやかなフレームに合わせると乗った時にバランスが良くなります。
逆に硬めのフレームには、柔らかな感触のカンパニョーロが合うとされています。ただしあくまでも感覚の問題なので、慣れてきたら好みで選んでも特に問題はありません。
規格に注意して選ぶ
コンポーネントはメーカーがセットで製造しているため、同じメーカーで同じグレードのパーツ同士なら、規格を気にする必要はほとんどありません。
しかし、フレームに取り付けるボトムブラケットなど、コンポーネント以外の場所に合わせるパーツは、規格の違いに注意が必要です。ボトムブラケットを交換する際は、フレームの規格に合わせて選ぶようにしましょう。
コンポーネントの交換について
街乗り用のシティサイクルはともかく、ロードバイクでは全てのパーツが消耗品です。タイヤやブレーキパッドはもちろん、変速機やチェーンなども、頻繁に交換しなければなりません。
パーツ交換のタイミングを見極め、少しでもお得に交換する方法を紹介します。
パーツの交換時期を見極める
新車を購入したり、コンポーネントを丸ごと交換したりした場合でも、パーツによって消耗の度合いは違うため、こまめにチェックして、パーツ毎の交換時期を見極める必要があります。安全に乗るためにも、消耗したパーツは速やかに交換しましょう。
チェーンなど、見た目では消耗度合いが分かりにくいパーツも多いので、初心者の場合は一定の距離を走行したら、スポーツサイクルを扱うショップに持ち込んでチェックしてもらうと安心です。
消耗したパーツはその場で交換できますし、他のパーツについても、おおよその交換時期を教えてくれます。3000~5000kmを目安に、定期的にメンテナンスする習慣をつけるとよいでしょう。
コンポーネントをアップグレードしたい時も、最初はショップで相談してみるのがおすすめです。互換性や規格の違いなどを前提に、最適なパーツを提案してもらえます。
予算に限りがあるなら中古や自分で交換を
当然ですが、ショップでパーツを交換すると、パーツ代の他に工賃がかかります。交換する箇所にもよりますが、毎回数百円から数千円かかるので、トータルすると相当な出費と言えます。
自転車の整備に慣れてきたら、ネットショップなどでパーツを購入し、自分で交換すると工賃を節約できてお得です。さらに費用を抑えたい時は、中古パーツを探してみましょう。
中には新品同様のものもあり、新品を買ってショップで交換してもらうよりも、格段に安くなります。浮いた予算で他のパーツを買ったり、いつもよりも少し遠くへ行ったりすることも可能です。
パーツ選びから取り付けまで、全て自分で行ったロードバイクなら愛着も湧き、走りを一層楽しめるでしょう。
文/編集部