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こんな症状が出たら要注意!コンピューターウイルスに感染しないための3原則

2019.11.05

オフィスはもちろん、一般家庭でもインターネットの利用は一般的になりました。もはや生活に欠かせないツールです。インターネットの安全な活用には、コンピューターウイルスに対する予防が大切です。感染を要望する方法についてまとめました。

コンピューターウイルスとは

みなさんも一度は『コンピューターウイルス』という言葉を耳にしたことがあるでしょう。ウイルスという言葉は、病気をイメージさせ、恐ろしい印象を抱かせます。

インターネットを通じてパソコンに侵入したウイルスが、いろいろな悪さを行い、弊害を与えます。それはあたかも、風邪のウイルスが人の体に忍び込み、体調に異変を与えることと似ています。

コンピューターウイルスによる不正には、さまざまなタイプがあります。モニターに不要なものを映し出すいたずらのようなものから、重要な個人情報の抜き出す悪質なものまであるのです。

もっと厳密に定義すると

コンピューターウイルスについてより理解を深めるために、厳密な定義を見てみることにしましょう。

日本工業規格の『情報処理用語-セキュリティ(JIS X 0008 )』においてウイルスは、次のように説明されています。

「自分自身の複写、又は自分自身を変更した複写を他のプログラムに組み込むことによって繁殖し、感染したプログラムを起動すると実行されるプログラム」(※1)

これの他に、経済産業省『コンピュータウイルス対策基準』での定義は、以下の通りとなっています。

第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、次の機能を一つ以上有するもの」(※2)

そして、ここで示される『次の機能』とは、以下の内容になります。

  1. 自己伝染機能:自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより、他のシステムに伝染する機能
  2. 潜伏機能:発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、条件が満たされるまで症状を出さない機能
  3. 発病機能:プログラムやデータ等のファイルの破壊を行ったり、コンピュータに異常な動作をさせる等の機能

(※1)出典:JIS X 0008:2001『情報処理用語−セキュリティ

(※2)出典:経済産業省『コンピュータウイルス対策基準

さまざまな感染経路を使って侵入

コンピューターウイルスは、どのように感染するのでしょうか?その経路について見てみましょう。

最も多い原因に、ホームページの閲覧があります。近年のウェブブラウザは、ホームページ上でいろいろな処理を可能にするため、各種のプログラムが実行できます。

これらのプログラムのウィークポイントを突いて、閲覧するだけで感染してしまうように、ウイルスが埋め込まれているホームページが存在するのです。

電子メールも、感染源の一つです。不用意に開いた添付ファイルから感染するケースも後を絶ちません。また、便利なツールのように装い、ウイルスに感染させる目的でプログラムを配布するサイトもあります。

さらに、データの移動を見越して、USBメモリなどにウイルスが潜むようにプログラムし、次々と感染を拡大させるものも存在します。

コンピューターウイルスの種類

コンピューターウイルスに感染すると、悩ましいさまざまな症状が現れます。そして、症状の違いは、ウイルスの種類が異なることによるものです。

パソコンやスマートフォンを脅かすコンピューターウイルスには、どのような種類があるのでしょうか。

マクロ感染型

多くの人がよく使用するソフトに、WordやExcelがあります。それだけに、ウイルスに対する警戒心も抱きにくいものです。

仕事上でもプライベートでも、利用する機会の多いこれらのソフトは、受け取ると特に気にせず開いてしまいがちです。しかし、『マクロ感染型』ウイルスは、このようなファイルに潜んでいます。

ワープロソフトや表計算ソフトには、マクロと呼ばれる、簡易な作業を自動化する機能があります。マクロ感染型は、この機能を悪用しウイルス感染を狙うのです。

マクロ感染型ウイルスは日々進化を続け、仕込まれているのかがどんどん分かりにくくなっています。信用できない相手からの添付ファイル開封には、十分な注意が必要です。

ファイル感染型

.EXEや.COMといった拡張子を使用したプログラム実行型ファイルに寄生し、増殖させるウイルスが『ファイル感染型』です。

これには、上書き型と追記型があります。感染した元ファイルを上書きしていくものが上書き型で、正常なファイルの一部に付着するものが追記型です。

追記型に感染したファイルの復元は、付着した不正コードを削除することである程度は可能といえます。しかし、上書き型では、ファイルが書き換えられてしまうため、復元が困難なケースが多いウイルスです。

一時期、モニターのあらゆる場所にバツ印が表示される現象が多発しました。これはMarburg(マールブルグ、マルブルグ)』という名のウイルスによるもので、ファイル感染型の代表的なものです。

トロイの木馬型

データの破壊や流出を目的としたコンピューターウイルスの代表格が『トロイの木馬型』でしょう。感染していることを気付かせずに活動を続ける点がやっかいです。

このウイルスの特徴は、大きく2点あります。一つは、単独での動作が可能な点です。そしてもう1点は、自己増殖をしないことにあります。

トロイの木馬への感染は、主にプログラムのダウンロードやインストールの実行によります。そのため、警戒を怠らなければ感染を防ぐことが可能です。

しかし、自動的にダウンロードやインストールがなされるタイプも報告があるようです。

ワーム型

自己増殖する点に大きな特徴があるウイルスが『ワーム型』です。とても強い感染力を持ち、ネットワークを通じて次々と感染を広げていきます。

活動は単独で行い、自己以外のプログラムには寄生しません。USBメモリーや共有フォルダ、メールなどネットワーク以外からも感染し、被害を拡大させるウイルスです。

こんな症状があったら要注意

コンピューターウイルスに感染しているかどうか、どのように察知したらよいのでしょうか。いつもとは違い「おや?」と感じたら注意が必要です。

よくある症状

動画や画像の処理など、大きくメモリーを必要とする作業の際には、パソコンの動作は重くなりがちです。しかし、簡易な作業でも重いと感じたら、ウイルス感染を疑ってみましょう。

インターネットへの接続が不安定になった時も、ウイルスの影響かも知れません。ルーターの状態とあわせて、感染に意識を向けてみることをおすすめします。

移動や作成した覚えはないのにファイルに異変があった、そのような場合もウイルス感染の心配があります。送信した記憶のないメールが送信済みフォルダにある時も、感染の可能性ありだと思いましょう。

気づきにくい症状

コンピューターウイルスも単に感染元に被害をもたらすだけとは限りません。病気をもたらすウイルスと同様に、仲間を増殖させるため感染したことすら気づかせないタイプも近年、増加傾向にあります。

極端な例では、ハッカー集団がテロ行為などを行う際、一斉に世界中のコンピューターを乗っ取る目的で、感染しても何も悪さをせず、ハッカーからの指令をひたすら待つウイルスも存在します。

フィッシング詐欺の名で知られるようになりましたが、実在する企業や団体など騙ったメールが本当のメールアドレスに見えるように送りつけられたり、公式サイトとそっくりなサイトに誘導されたりするケースも、ウイルスによる巧妙な仕掛けが関わっていることが多く報告されています。

パソコンやスマートフォンの動作が急に不安定になったり、作成した記憶がないフォルダやファイルが見つかったりしたら慎重に対応するのがおすすめです。

感染させないための三つの対策

パソコンを使い、インターネットを利用するなら、ウイルス対策は必須です。感染させないための対策を3点紹介します。

ソフトウェアを最新の状態にする

まず知っておきたい対策として、いつもソフトウェアを最新の状態にしておくことです。コンピューターのブラウザやOSは常にアップデートすることを心掛けましょう。

アップデートは、ソフトのウィークポイントを補完するためにも有効です。脆弱な部分をそのままにしておくと、ウイルスの侵入を許してしまう場合があるので注意が必要です。

ウイルス対策のソフトを利用する

ウイルス対策ソフトが、数多く販売されています。これらを利用することは、ウイルス対策としてとても有効です。

コンピューターウイルスは、日々進化していて、それだけ悪質さも増大していると言えます。一般の人が自分の力だけでウイルスを防ぐことは難しい面があるのです。

その点、有料のウイルス対策ソフトなら、最新のセキュリティ機能を有しています。コンピューターに関する知識に自信がなければ、導入をおすすめします。

怪しいメールやホームページは見ない

ホームページ上のプログラムやメールに埋め込まれているウイルスに感染するケースが、とても多く発生しています。感染源として、最も多いと言えます。

そのため、見知らぬ送信者からのメールは開かず、内容が怪しいホームページの閲覧などは控えることも大切です。

文/編集部

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