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35歳で警部になった元刑事がアドバイス!「年上の部下」と良好な関係を作るための5つの心得

2019.09.25

今や、年上の人が部下になることは珍しくない時代だ。元刑事で、現在一般社団法人日本刑事技術協会の代表理事を務める森透匡さんも刑事時代、多くの年上部下を抱えていたという。ベテラン刑事揃いの本部に長く勤めた後、35歳で警部に就任したところ、部下が40代、50代と年上揃いだった。その経験をもとに、むずかしいといわれる年上部下の使い方を聞いた。

35歳で警部に!半数以上が年上の先輩

森さんは、警部に昇格してから、年上部下を多数抱え、うまく使っていたという。

「警察は階級社会。一定の期間を経ると昇任試験の資格が平等に与えられ、試験に合格すると階級が上がります。我々、ノンキャリア組は『巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正…』と階級が上がっていきますが、早い者では30歳半ばで『警部』に昇任することができます。そうなると二段跳び、三段跳びで先輩よりも階級が上がり、偉くなるという状態にもなります。

ちなみに『警部』は警察署では課長、本部では課長補佐という立場にあり、いわば中間管理職です。警察の階級構成で警部はもっとも重要なポストです。例えば殺人事件が発生すると捜査本部ができますが、100名の捜査員を直接指揮するのが警部なのです。よく刑事ドラマで会議室のひな壇に座り、捜査員を指揮するリーダーがいますが、あの人が警部だと思ってもらえればと思います」

「35歳で警部になった私は、刑事課長として某警察署に赴任になりました。当時の部下は50代後半と40代半ばの係長、50代と30代の主任、30代と20代の係員と、計10数名の体制でしたが、半数以上は年上の先輩という状況でした。その後、所轄を経て、警察本部に課長補佐の立場で異動すると、ベテラン刑事ばかりが集結した所属の指揮官を任されました」

年上部下と接するときに日頃から気を付けていた5つのこと

 

重要なポストに就き、年上の先輩部下を多数抱えていた森さんは、当時、どんな風に年上部下との関係を持っていたのだろうか?

「刑事という仕事は職人気質でプライドが高く、階級社会とはいえ、使い方を間違えるとへそを曲げて仕事をしてくれないなんてことがあります。特に本部はベテランの猛者が多かったので、私も年上部下の使い方には気を使っていたと思います。とはいえ、そもそも警察官にとってそういった環境は当たり前です。年上部下であろうと人として間違った付き合い方をしなければ、大きな問題はなかったと思います。結局は『人』ではないかと思っています。私が年上部下と接する上で日頃から気を付けていたことのポイントをお伝えします」

1.何事も正直に接する・知ったかぶりをしない

「階級が上とはいえ、刑事の経験値では部下の方が勝っているわけですから、実務上の知識では敵いません。NGなのは『知ったかぶりをすること』です。知っているふりをして偉そうなことを言っても、見透かされてしまいます。ですからわからないことは教えてくれという態度で接していたのです。そのように接していると部下も『わからないなら教えてやるか』と丁寧に教えてくれたものです」

2.上司として言うべきことはきちんと言う

「気を遣うのはいいことですが、変に気を遣いすぎるのはNGです。仕事には立場がありますから、当たり前のことを当たり前にやってもらうために、言うべきことはきっちりと指示をするようにしていました。またその際には口の聞き方と言葉の使い方には気を付けていました。基本的には敬語です。いくら上司とはいえ、後輩からタメ口で指示されて気分が良い方はいないでしょう。ですから敬語ではありますが、しっかりと言葉を選んで指示をしていました

3.いい意味で持ちあげる

「時には持ち上げて擦り寄ることも大事です。実績のある先輩刑事のプライドをくすぐるというわけです。『あの事件の取り調べは見事でしたねー。』などと褒められて悪い気持ちになる人はいないでしょう。その後に『この仕事も頼みます!』と大事な仕事を振ることもありました」

4.マメにコミュニケーションをとる

「いずれにしても、良好な人間関係を築くのはコミュニケーションです。年上、年下問わず、コミュニケーション下手な上司では、良い仕事はできません。幹部は日頃からマメに部下とコミュニケーションをとり、自分を知ってもらうこと、そして部下を知る努力が大事だと思います」

5.「人」として接する

「立場が何であろうと、結局は『人』です。上司は、部下が10名いれば20個の目で常に一挙手一投足を見られています。そして特に年上部下は『人としてどうか?』という点を見ています。人として気に入られないと素直に動いてくれないでしょう。年上部下は、自分より人生の先輩として人生経験も勝っていますし、人を見る目は鋭いのです。人として恥ずかしくない態度、言動に努めることが信頼を勝ち取るコツだと思います」

年上部下が当たり前の世界において、やりぬいてきた森さんのノウハウは、一般企業にビジネスパーソンにも十分ヒントになる。年上部下を使うのが苦手と感じていた人はぜひトライしてみよう。

【取材協力】

森 透匡(もり ゆきまさ)さん
一般社団法人日本刑事技術協会 代表理事
(経営者の「人の悩み」解決コンサルタント)
警察の元警部。詐欺、横領、贈収賄事件等を扱う知能・経済犯担当の刑事を約20年経験。 東日本大震災を契機に独立し、刑事が職務上体得したスキル、知識を用いてビジネスの発展と社会生活の向上に寄与することを目的とし、一般社団法人日本刑事技術協会を設立、現在は代表理事として「ウソや人間心理の見抜き方」を主なテーマに大手企業、経営者団体など毎年全国180か所以上で講演・企業研修を行い、これまで6万人以上が聴講、「究極の心理学だ!」「おもしろい!」と人気を博している。
TBS「ビビット」、日本テレビ「月曜から夜ふかし」、読売新聞、日経新聞などメディアへの出演、掲載も多数。著書に「元刑事が教えるウソと心理の見抜き方(明日香出版社)」がある。
http://j-keiji.org/

取材・文/石原亜香利

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