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災害に遭った時の選択肢のひとつ、プライバシーも保てる「車内避難」と「災害に強いクルマ」について考えてみた

2019.09.19

中でもアウトランダーPHEV(プラグインハイブリッド)は災害時にもっとも頼れる1台であると断言したい。余裕の最低地上高と三菱自慢のS-AWD(四輪駆動システム)による悪路走破性はもちろんだが、AC100V/1500Wコンセントを備え、車内外でコーヒーメーカーやミニ電子レンジ、トースターなどを使うことができ、なおかつ、ここがもっとも重要なのだが、V2H(Vehicle to Home)という機能によって、クルマに蓄えた電気を家で使うことができ、車載バッテリーが満充電の状態で、一般家庭の最大約1日分、それとエンジンの発電を組み合わせれば、ガソリン満タンで、一般家庭の最大約10日分の電力量が供給可能なのでだから頼もしいではないか。

最強のアウトランダーPHEV

AC100V/1500WコンセントとUSB

ラゲッジにもAC100V/1500Wコンセントが

アウトランダーPHEVでコーヒーメーカーを使用

電源車として使用できるアウトランダーPHEV

アウトランダーPHEVは後席を倒すことで最小幅1000mm、フロア長1600mmのベッドスペースが出現し、身長160cm以上の人でも、後席ヘッドレストを逆向きに付けなおすことで枕となり、その分、実質ベッドスペースが延長。身長172cmの筆者なら、まっすぐ寝ることができた。その際、後席背もたれ背面部分のフロアにやや角度が付いているのだが、まったいらに寝るより、逆流性食道炎を防ぐ効果もあるという話もあるから、かえって好都合かもしれない。

アウトランダーPHEVも仮眠可

もし、せっかくミニバンやSUV、ステーションワゴンが愛車ならば、これからもいつ起こるか分からない災害のために、マイ避難所として、仮眠、避難ができるような装備を準備しておくといいだろう。わが家もそうだが、避難所にいっしょに入れない、家族の一員としてのペットと同行避難(環境省が推奨)するにしても、クルマという堅牢かつ、エアコンが効き、スマホも充電可能で、プライバシーが保たれやすい“マイ避難所”の存在は、災害時に大いなる安心と快適をもたらしてくれるはずである。

環境省

なお、現在、三菱自動車から12台のアウトランダーPHVが千葉県内の被災地に出向き、給電のサポートを行っているという。頼もしいではないか!

文/青山尚暉

モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。

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