なぜLady Mはアメリカそして世界で成功できたのか?
1ピース約1,000円と高価格ながらも世界中から愛されるブランドへと成長したLady M。その魅力は何だろうか?
1.ジュエリーブランドのような世界観を確立
1ピース約1,000円という高級ケーキを販売するLady Mは、「ケーキ界のルイ・ヴィトン」とも言われている。
アートのように美しいケーキは質の高い食材で作られており、ショートケーキに使用されている苺は日本から空輸で取り寄せられているという。
そしてケーキ店というよりは、ジュエリーショップのような雰囲気を醸し出している、白を基調としたシンプルでスタイリッシュな店内。
壁には金の額縁に入ったケーキの写真がまるでアート作品かのように掛けられている。
その中央には大きなショーケースが1つだけ置かれており、見本であるホールケーキが並べられている。
通常ケーキ店は、店員とお客様がショーケースで隔てられており、お客様がショーケースの中から選んだケーキを店員が取り出すオペレーションになっている。
しかし、Lady Mではこのようなオペレーションはなく、店員に欲しいケーキを伝えると店の奥からケーキを取り出してくるのである。まるで高級ジュエリーを扱うように。
店舗によってデザインは若干異なるものの、最近深センにオープンした店舗は特にブランドの世界観が際立ったデザインとなっている。
広々とした白い空間にラグジュアリー感溢れるソファが並べられおり、高級ジュエリーショップのVIPルームのような雰囲気すら感じられる。
今までにないスタイルのケーキショップに仕上げたことで、独自のブランドポジションを築き上げ、他のケーキショップとの差別化に成功したと言えるだろう。