ワット数? ルーメン? 蛍光灯の明るさは何で判断?
蛍光灯の明るさは、かつてはワット数で判断されていた。ワット数が大きければ明るい蛍光灯ということになる。しかし、LED蛍光灯が登場してからは、単純にワット数による判断はできなくなった。従来型の蛍光灯よりもはるかに小さなワット数でありつつ、明るさでは勝る商品も出てきたからだ。
そこで、現在では明るさを示す単位であるルーメンが使われるようになった。
蛍光灯の明るさを示す単位 ルーメンとは?
本来消費電力を示す数値であるワットと違い、ルーメンは明るさそのものを示す単位だ。これは蛍光灯から出る光の量全体を示すもので、日本語では全光束と表記する。ルーメンの数字が大きいほど明るい蛍光灯になる。
人が感じる明るさを左右する光色の種類もチェック!
蛍光灯を選ぶ時には「光の色」も重要なポイントになる。ルーメンの数字は同じでも、光の色によっては、異なった明るさとして感じることもあるからだ。代表的な光色は「昼光色」「昼白色」「電球色」の3つとなる。昼光色はやや青みがかった光でクールな印象、昼白色は太陽光に近い自然な色、電球色は暖かみがある色だ。
【参考】電球色、昼白色、昼光色、色を変えただけで印象激変!覚えておきたい蛍光灯の種類と色の選び方
交換は必要? LED蛍光灯の選び方
まず前提として、家庭用のLED照明器具の多くはLED光源部のみを交換できない。LEDが約4万時間という高寿命なので、LEDの寿命がくるころには器具全体を交換したほうが良いと考えられているからだ。
ただ、従来型の蛍光灯と交換する場合や、オフィスなどで使われる直管形のLED蛍光灯に関しては、交換の機会もある。この場合、従来型の照明器具にそのまま使えるLED蛍光灯には「工事不要」の記載があるので、これを必ず確認してほしい。
逆に言うと「工事不要」の記載が無いLED蛍光灯に切り替えるためには、電気工事士による工事が必要になる。初期費用はかかるが、工事を行うとさらに節電効果が高くなることもある。
LED蛍光灯を交換する場合のサイズは?
LED蛍光灯も、基本的に従来型の蛍光灯と同じサイズのものが販売されている。従来の照明器具にLED蛍光灯を付ける場合は、現在使っている蛍光灯のサイズを確認しよう。
LED蛍光灯にある型番の最後の数字はなに?
メーカーによって統一されていない場合もあるが、LED蛍光灯の最後の数字は「ルーメン」の表示だ。2桁で書かれていて、下2桁は切り捨てとなる。例えば、明るさ5950ルーメン場合は59だ。LED蛍光灯は従来型と違って、同じサイズでも明るさが異なる製品があるので、製品選びの際にはこの数字を確認するようにしたい。
※データは2019年9月中旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット