【AJの読み】メガネ番長(自称)が選んだ「丸顔に似合うメガネ」
メガネは小学生のころから着用しているが、20~40代前半まではメガネで印象が変わってしまうのが嫌で、外出時は必ずコンタクトを使っていた。だが遠近両用のレンズが必要になり、さらに目の周りのシワ、たるみが気になるようになった40代後半からはメガネ派にシフトしている。
メガネのセレクトショップを巡るのが好きで年間に3本ほど作っている。デザイン性を重視しているが、丸顔の自分にはまん丸なメガネは合わないと本能(?)で悟っていて、オーバルや多角形のレンズを選ぶことが多い。現在ローテに組み込んでいるメガネは10本ほどあるが、自分の顔型に似合うメガネはどんな形なのか、専門家に意見を伺いたいとビジョンメガネ笹塚ショッピングモール店を訪ねた。
店長の小林豊さんは勤続年数17年のベテラン販売員で、多い年は年間約4000本のメガネの販売サポートをしている“メガネのマエストロ”。小林さんにズバリ聞いてみた。「もともとの丸顔がさらに肥えて、丸みがアップした自分に合うのはどんな形のレンズですか?」。
「縦より横の比率が高い丸顔にはレンズの縦幅が大きいとメガネが強調されるので、スクエアのような直線的なラインで横長のレンズだとすっきりとした形に見えます。縦長で丸みのあるクラシックでも、角があるタイプにすると印象が変わり面長に見せます。また女性の場合、オーバルは比較的どなたでも合わせやすいタイプです。
顔型にプラスしてバランスも大切です。眉からあごを『顔の大きさ』として、その中の3分の1をメガネにするとバランスが良いと言われます。大きすぎても小さすぎてもバランスが悪くなるので、いくつもの形を試してみると、合う、合わないがよくわかりますし、印象も変わってきますよ」(小林さん)
横に長いスクエア、タマゴ型のオーバル、大きく丸めのクラシックの各4型12種類を、とっかえひっかえ試着。こうして比べると明らかに合う、合わないが自分でも判断できた。オーバルとクラシックのウェリントン型は手持ちにあるため、今回はスクエアにしぼって、さらに試着を重ねる。遠近両用の場合ある程度の幅も必要なので、小林さんのアドバイスを受けながら選んだのが、縦横比のバランスがよく自分の好みに合致する多角系の「スクエア SHARP AT-002」。
形が決まったら顔幅を採寸してもらい、選んだタイプの基本形から2ミリ調整することに。フレームの色は明るくてかつ派手でもないピンクをチョイスした。税込1万9800円で薄型1.60非球面レンズ(歪みの少ない薄型レンズ)付き。単焦点(近視、遠視)レンズのランクアップはプラス9500円~、遠近両用レンズはプラス6000円~。注文からできあがりまで1週間~10日ほどかかる。
今までは自分の感性だけで選んでいたが、専門家のアドバイスを受けながら一緒に合うメガネを探していく過程は新しい発見があったし、次のメガネ選びの参考にもなった。
文/阿部 純子