現代では離婚・再婚は珍しいことではありませんが、離婚する人の半数以上は5年以内に離婚し、その中でも3年未満までに離婚している人が多いというデータが出ています。(※)
【出典】平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況の「同居期間別にみた離婚件数の年次推移」より
新婚の期間は1年という場合もあったり、新婚さんを紹介する某テレビ番組の応募資格は「結婚して3年以内」でもあったりしますが、いわゆる「新婚さん」である3年以内に離婚する夫婦が多いという事実は見逃すことができません。
新婚生活は、慣れない生活を二人で試行錯誤しながら築いていく期間です。今回は、夫婦二人の「心掛け」で実践できる、結婚して3年以内に意識して欲しい家庭円満のコツをご紹介したいと思います。
1.毎年「初心」を思い出し、記念日をお祝いする
結婚記念日の中でも、特に結婚1周年はお祝いしたいものです。結婚式を挙げた場合は、式場のレストランやホテルに泊まって当時を思い出すというのも良いでしょう。(会場によっては結婚1周年プランなどを用意してくれている場合もあります。)
結婚式を挙げておらず、例えば写真だけを撮った場合も、記念日にはその写真を見返してみて、結婚した当初の新鮮な気持ちを思い出しましょう。
結婚生活は慣れてきたら平凡な毎日の連続で、仕事で忙しい日々の中で新鮮さが失われやすくなります。一年に一度は初心を思い出すため、式場へ訪れたり、当時の写真やビデオを見返したりするなど、何かしら結婚当初を思い出すイベントを作っていただきたいです。
誕生日やクリスマスなども同様です。付き合っている時に比べて、家計を考慮してプレゼントの値段が安くなったり、アクセサリーから実用的なものになったり、誕生日とクリスマスをまとめて、ということになることもあるでしょう。お祝いの仕方は夫婦によりますが、物をあげるということだけでなくても、自宅で美味しいお酒と一緒に食事を楽しむだけでも思い出になります。一年の間に何度か来る記念日に、ちょっとした思い出を作り続けられるような関係が大切です。
2.パパ、ママになってもお互いを名前で呼ぶ
お互いの名前を呼ぶことはとても大切です。
カルフォルニア大学のチャールズ・キング博士が55組のカップルを調査したところ、「お互いの名前を呼び合わないカップルの86%は調査から5カ月以内に破局している」という研究結果を発表しました。子供が産まれた場合に、これまで名前を呼び合っていた夫婦が、お互いを「パパ、ママ」と呼ぶようになるケースが多いです。しかし、やはり下の名前で呼び合う方が、親しみを感じてより良い関係を築く一助となっているのではないでしょうか。
海外ではパートナーに愛情を込めて「ハニー」、「ダーリン」、フランスでは「モンシェリ」、「マシェリ」(いずれも私の愛する人)という呼び方もありますが、日本ではそれらに該当する呼び方がなかなか見当たりません。「お前」、「あなた」という言い方にも愛情がこもっているという意見もあるかもしれませんが、言われる方は、実は嫌だと感じている場合も多々あるのです。
「あなたを一個人として見ている」と捉えてもらえるのは、やはりお互いの名前(またはニックネーム)を呼び合うことだと筆者は思います。