■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
5000万画素の中判ミラーレスでストリートフォト
7月の新製品発表会で登場した中判ミラーレスHASSELBLAD『X1D II 50C』と交換レンズ3本が借りられた。早速、試写してみると、まず、起動までに約5秒かかる。これはちょっともたつく感じだ。AFも一呼吸おく、AFが迷うことがあるが、EVFを見ながらのタッチパッドAFが使えるため問題はない。ボディは撮影重量766gで一眼レフとあまり変わらないが、レンズが重量級だ。例えば『XCD 1,9/80mm』は重さ1044gもある。超広角の『XCD 4/21mm』が600g、望遠の『XCD 2,8/135』は935gである。標準ズームの『XCD 3,5-4,5/35-75mm』は1115gとなる。
手持ちで撮影は可能だが、手ブレ補正機能がないため、一脚か三脚を使った方が確実。電子制御式のレンズシャッターを採用しているため、シャッター音はライカよりも静かで独特だ。メカニカルシャッターの最高速は1/2000秒で全速でストロボを同調できる。電子シャッターは68分〜1/10000秒まで使える。AFはコントラスト検出方式で、117点のフォーカスポイントがある。GPSを内蔵、充電時間は2時間でUSB-C端子接続でのUSB充電に対応。5000万画素での記録サイズはJPEGで5〜25MB。
インターフェイスはボタンとタッチパネルでシンプルで分かりやすい。
モードダイヤルは使わない時はボディ天面とツライチになっている。
カードスロットはUHS-II対応デュアルで順次記録または同時記録ができる。
望遠は105mm相当で専用の1.7倍テレコンがセットされている。