軽井沢の別荘が100円!!
では、実質タダみたいな100円物件の例は、軽井沢駅から車で約30分の1LDK&ロフトで、総土地面積は308平方メートルの木造平屋建て。
築年数は40年ほど経っているものの、最近になってリノベーションで一新。北欧ヴィンテージの家具・食器も込みで100円というから驚く。
オープンほどない「空き家ゲートウェイ」に掲載の物件はまだ数棟だが、認知度の高まりとともに増えていくことだろう。
ちなみに、「自分の空き家を100均で売りたい」という方向けに「物件査定カンタンゲートウェイ!」というページがある。ここではまず物件住所の郵便番号を入力し、最初のスクリーニングを自動で実施。これが通れば、面積や築年数など詳細情報を入力するページに遷移する。
郵便番号で通らない場合、「100均物件の可能性なし」という意味だが、その場合は姉妹サイトの「全日本空き家流通サービス カリアゲJAPAN」への登録をすすめられる。こちらは、「空き家ゲートウェイ」の運営会社の1つ、あきやカンパニーによる、古い空き家を借主負担で改修・運用する「オーナー負担ゼロ」のシステムだ。
「空き家ゲートウェイ」を共同運営するYADOKARIの川口直人さんは、このプラットフォームの展望について次のように語った。
「本来ネガティブに捉えてしまう傾向にある空き家という存在が、暮らしの未来を妄想したり、やりたいことの実践につながる1つのきっかけとなるようなポジティブな存在へと変化させるプラットフォームにしていきたいです。また、100円ショップで掲載されている空き家のオーナーに直接アクセスできるQRコードが買えるような、より身近な存在へと変えていければとも考えています」
新築にはこだわらず、空き家を自分の拠点にしたいと思っている方も、自分の所有物件を手放したいと検討している方も、いちどサイトをチェックしてみるとよいだろう。
【参考】
「空き家ゲートウェイ」
「全日本空き家流通サービス カリアゲJAPAN」
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)