またベッドポジションにした際には、頭の部分の横幅が広くなっているので、寝返りを打つことが可能で、これまで以上に自分の好きな睡眠ポジションで眠りにつくことができるようになっていた。この点にもおいても大きな進化であると言っていいだろう。
機内でリラックスした時間を過ごし、羽田空港に到着した。しっかり睡眠して、機内でも自宅にいるかのような快適な時間で疲れ知らずで帰国することができた。
現在主力で互い違いの配列になっているビジネスクラス「ANA BUSINESS STAGGERED」が登場したのが2010年で9年ぶりの機内空間刷新となった。新しいビジネスクラス「THE Room」は、9月2日の羽田~ロンドン線でデビューし、就航直後は隔日運航だったが、8月10日以降は2機体制になったことで毎日投入されている。まだ、導入日は未定であるがロンドンの次には羽田~ニューヨーク線に投入される計画だ。
次回は大きく刷新された、シートテレビや機内エンターテインメントについて紹介する。
取材・文/鳥海高太朗
航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What’s up? ANA」社外編集者