休日はもちろんスニーカー通勤もおしゃれにキマる
この夏は、黒アッパーに白ソールを組み合わせたモノトーン配色のスニーカーが、大人の足元を席巻しそうだ。ナイキをはじめとする大手メーカーはもちろん、ホカ オネオネやオンなどの新御三家と呼ばれる新進気鋭のスポーツブランドから、人気アパレルブランドや革靴ブランドまで、黒白スニーカーの新作を打ち出している。どうして今、王道配色のスニーカーが選ばれるのか。その理由をスタイリストの小孫さんは、過熱したカラーリングブームへの反動と分析する。
「2013年頃からワントーン、2016年頃にはオールホワイト、昨年は90年代ストリートスタイルがリバイバルする中で、カラフルなハイテク系スニーカーが人気を集めました。これらのスニーカーは、ファッションのトレンドに寄り添いながらも、主役級のインパクトを与える極端なカラーリングが特徴でした。それもあり、王道のモノトーンがかえって新鮮に映っているのです」
無彩色に分類される黒と白は、ウエアの色を気にせずに使える気軽さが持ち味。また、実用性の点でも優れている。
「重要なのは、スポーツアイテムを使ったトレンドのファッションにマッチする、軽やかさを備えていることです。オールホワイトを選ぶのもいいですが、汚れやすいという難点がある。そこで、汚れにくくかつ適度な落ち着きを演出する黒アッパーと、軽やかな白ソールというスタイルが再注目されているのです」(小孫さん)
いつもの着こなしに大定番の黒白スニーカーを合わせるだけで、簡単にセンスアップできる。早速チャレンジしてみてはいかが。
オン/オフで使いやすい守備範囲の広さがモノトーンの魅力!
スタイリスト 小孫一希さん
スタイリスト池田敬氏に師事。本誌ほか、ファッション誌やモノ雑誌を中心に活躍。
革靴ブランド
仏名門ブランドの隠れたヒット作!
パラブーツ『ジュー』3万8000円
ステッチまで黒で統一したレザースニーカー。顔立ちはランニングシューズ風だが、ロウ引きの丸紐や革を積み上げたヒールなどに、老舗革靴メーカーならではの美学を感じる。
アッパーは〝フランスの宝石〟とも謳われる自社製レザー。水に強く、ヒビ割れにも強い。
ファッションブランド
細身のフォルムが足元をスマートに見せる
ディーゼル『クレバー』1万6800円
イタリアのプレミアムカジュアルブランドによる新作。テニスシューズを彷彿させるシンプルなスタイルながら、やや厚手のソールやかかとの異素材のカバーがアクセントに。
繊細なパンチングでDIESELの文字を連ね、アッパーにシャドーストライプ柄を表現。
スポーツブランド
ダッドスニーカーとして女性からも支持を獲得
ホカ オネオネ『クリフトン 6』1万5000円
軽量性、クッション性、反発性を備えた人気のランニングシューズが進化。足全体を包み込むような履き心地はそのままに、最新素材を採用することで、さらなる快適性を実現。
ラバーを部分的に採用。ソールのマシュマロのような柔軟性を最大限に生かした作りに。
取材・文/渡辺和博 スタイリング/小孫一希 撮影/木村武司(BASK)