乗り心地は良路では快適、段差などを乗り越えると、けっこう「硬め」
今回、試乗できたのは、すでに販売が開始されているB180の標準車とAMGラインである。
まず、17インチタイヤを履く標準車で走りだせば、出足の加速感は文句なくスムーズ。エンジンを回していくと多少のザラつきはあるものの、高速クルージング中の車内は静かで快適だ。加速力も必要十分なレベルにある。
ただし、乗り心地はこの標準車でも、良路では快適だが、段差などを乗り越えると「けっこう硬い」という印象で、それなりのショックを伴う。Cクラス以上と比較すれば、メルセデスベンツらしい乗り味とはちょっと違う印象を持つことになる。
その理由のひとつが、リアサスペンション。Cクラス以上は贅沢なマルチリンクだが、このBクラスはマルチリンクに比べると簡素なトーションビームを採用している点である。とはいえ、トーションビームは空間効率に優れるパッケージを生むため(ミニバンの採用例が多いのはそのため)、上記のラゲッジスペースの使いやすさを導き出しているとも言える。