長い梅雨が明け、猛暑が気になるシーズンが到来。毎年のように最高気温を記録更新する夏の熱中症対策として、塩分を強化したソフトドリンクが続々登場している。
熱中症対策飲料といえば経口補水液がよく知られているが、味が苦手という人が多い。その課題を考慮して、美味しく飲めるよう味を工夫しているのが最近の商品の特徴で、今後のトレンドとなりそうだ。
今回は、そうした熱中症対策飲料からいくつかを紹介したい。
「ニチレイ 太陽の塩アセロラ」(サントリー食品)
ビタミンCを豊富に含むアセロラ果実を原料とした「ニチレイアセロラシリーズ」の新商品で、他のシリーズ商品と違い「海塩ひとつまみ」が含有されているのが特徴。ペットボトル1本あたりの食塩含有量は0.74gで、競合商品と比べてやや多め。
飲んでみると、「少し、しょっぱいか?」という先入観に反して、塩味はほぼしない。アセロラ飲料特有の爽やかな酸味がちゃんと生きていて、真夏に合う味わい。
「ニチレイ 太陽の塩アセロラ」
「GREEN DA・KA・RA 塩ライチ&ヨーグルト」(サントリー食品)
日本健康スポーツ連盟推薦の清涼飲料水「GREEN DA・KA・RA」の派生商品で、元祖に含まれていたトマトなどを除き、代わりにライチを入れ、ヨーグルト風味を加えたもの。
発売開始は2018年だが、今年はパッケージを一部リニューアルし、装いも新たに全国発売されている。
パッケージに大きく「塩」と記されているが、塩分含有量は元祖と同じ0.1g/100ml。味は、「薄めた乳酸菌飲料」という印象で、人によって好き嫌いが分かれるかもしれない。暑い日の行楽時に、凍らせて飲むほうがおすすめ。
「GREEN DA・KA・RA 塩ライチ&ヨーグルト」
ちなみに、元祖「GREEN DA・KA・RA」もパッケージに「Na補給」と記して、熱中症対策飲料であることをアピールしている。原材料として6種の果実・野菜が使われているが、味は一般的なスポーツドリンクにかなり近い。
「GREEN DA・KA・RA」
このほか、サントリー食品は、熱中症対策ソフトドリンクとして、「塩のはちみつレモン」も昨夏に引き続き発売(味はレモネードに近い)。このジャンルで最も力を入れているメーカーとなっている。
「塩のはちみつレモン」