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法律で決められてるって知ってた?覚えておきたい使えなくなった蛍光灯を処分する方法

2019.08.01

蛍光灯は燃えるゴミとして出すことはできない。それは知っていても「じゃあどのように処分するのが適切なの?」と疑問に思ったことはないだろうか。実は住んでいる地域によって処分方法が異なることがある。今回は蛍光灯の処分方法を解説していこう。

気になる蛍光灯の処分方法と費用は?

結論からいえば蛍光灯の処分方法は、各地方自治体(各地域)によって異なるため、そのルールに準ずれば良いだけだ。処分の際は空きケースに入れたり、保護剤で包んだりすると、割れる心配が少なくなる。また以下のような注意点があることは頭に入れておきたい。

蛍光灯を処分するとき割る必要があるのか?

大きさのある蛍光灯だとかさばるため、つい「割ったほうがいいのでは……」と思うかもしれないが、蛍光灯は割らずに処分しよう。これは「割らず」にというより「割ってはいけない」といった方がよいかもしれない。なぜなら蛍光灯の中には※水銀が含まれているため、これが漏れ出てしまうと健康面でも環境面でも危険だからだ。

※蛍光灯は水銀ガスが電子とぶつかって光を発している。

蛍光灯の処分方法は法律で定められている!

水銀は大きな公害を発生させてしまった歴史があり、有害物質として有名だ。このような時代的背景から正しく廃棄する必要性があり、条例や法律で廃棄方法が徹底的にルール化された。

環境省が水銀廃棄物関係の情報をまとめているページを用意しているので紹介しておく。ぜひ参考にしてほしい。

【参考】環境再生・資源循環:水銀廃棄物関係(環境省)

ややこしそうな蛍光灯の「安定器」の処分方法は?

蛍光灯を素早く安定して点灯させる役割がある安定器だが、処分は簡単ではない。理由は「PCB」の存在にある。PCBとはポリ塩化ビフェニルの略で、蛍光灯の安定器のほかにコンデンサーなどに多く使用されている物質だ。

このPCBは、体内に入ると分解できず留まってしまう特性があり、中毒症状を引き起こす原因になる。主な中毒症状は、吹出物、色素沈着、目やになどの皮膚症状のほか、全身倦怠感、しびれ感、食欲不振などが挙げられる。

【参照】PCBとは?なぜ処分が必要か?(環境省)

では、蛍光灯の安定器はどのように処分をすればよいのだろうか? 解説していこう。

PCBの有無で変わる「蛍光灯の安定器」の処分方法と処分費用

まず説明しておきたいのは、安定器にはPCBが含まれるものと含まれないものがあることだ。環境省によると、一般家庭用の蛍光灯の安定器にPCBが使われているものはない。一方、工場やトンネルなどで利用されていた業務用の蛍光灯の安定器には、PCBが使われているものがあったようだ。
1972年には通産省の指導のもと、PCBの製造・輸入が禁止されたため、PCBは比較的古い建物などに使われているようだ。

【参照】PCB含有の有無を判別する方法(環境省)

どの安定器にPCBが含まれているのか? その判別方法を環境省がまとめているページがあるため参考にしてほしい。

【参考】ポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイト(環境省)

PCBが含まれていない場合は、地方自治体のルールに則って廃棄をすれば問題ない。ただしPCBが含まれる場合は、専門業者に引き取ってもらうことになる。処分費用に関しては業者によって異なり、おおよその相場は「10kg以上~15kg以下で43万4000円」だ。

自分で処分できない……蛍光灯の処分を代行してくれる処分業者はある?

蛍光灯を自分で処分できない、訳あって大量の蛍光灯を処分したい場合などは、蛍光灯の処分を代行してくれる業者に依頼するとよい。ただ、費用が発生するケースも考慮しておきたい。

具体的な処分方法だが、廃棄をしてくれたりリサイクルをしてくれたりと、状況によって対応が異なる。代行業者はどこの地方にも必ず存在するため、いざというときは頼りにしてみよう。

家電量販店でも蛍光灯の処分ができるの?

近くに家電量販店があれば、処分してくれる可能性が高いため上手に活用したい。注意点は、同じ家電量販店でも地域によって回収している場合と回収していない場合があることだ。事前に「処分してもらえるか?」を電話やホームページなどから確認しておこう。

【参考】寿命を迎えた蛍光灯は無料で回収してもらえるのか?

エディオンで蛍光灯を処分してもらう

店舗によって対応が異なるが、無料回収ボックスを店内入り口などに設置してある。ここに不要となった蛍光灯を入れれば処分をしてくれる。

ケーズデンキで蛍光灯を処分してもらう

ケーズデンキもエディオンと同様に、店内などに無料回収ボックスを用意している店舗がある。

ヤマダ電機で蛍光灯を処分してもらう

ヤマダ電機でも無料回収サービスを実施している。こちらも店内などに回収ボックスが設置されているため、そこに入れて処分をしてもらえば問題ない。

【参考】寿命か?別の原因か?蛍光灯の調子が悪い時の見分け方

色々と説明をしてきたが、一般家庭の蛍光灯であれば、市区町村の指示する処分方法に従っていれば問題ない。オフィスなど大量に蛍光灯がある場合は、蛍光灯処分の代行業者に依頼をするとよいだろう。この時安定器も処分するのであれば「PCBが含まれているか?」を確認し、含まれている場合はしかるべき手順で対応しよう。

※データは2019年7月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/ねこリセット

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