3万円台でSEIKOのムーブメント搭載
1年に何度か機械式の時計が欲しくなる。それも手巻きではなく自動巻きがいい。日本製の一眼レフの登場によって、レンジファインダーカメラが世界から駆逐されたように、クォーツ時計の登場によって機械式自動巻き時計は実用品から、贅沢品、あるいは趣味の製品になった。実用性から言えば時間を知るためにわざわざ腕時計をする必要もなく、そのポジションはスマートウォッチまたGPS搭載スポーツウォッチに移行している。私も普段はGPS搭載アナログ式スマートウォッチで、休日はスポーツウォッチをしている。まあ、iPhoneユーザーなので究極の選択は『Apple Watch』なのだが四角いフェイスと毎日充電というのが面倒で導入に踏み切れない。
自動巻きの腕時計は毎日、使っていればネジを巻く必要もなく、充電も電池交換も不要、これは一周回って便利なのでは! まあ2日間も放置すると止まってしまい、いざ使おうとするとネジを巻いて時間を合わせるはめになることも多いが。それでも腕に数百ものパーツを組み合わせた精密機械を巻き付けて暮らすなんてロマンがある。やっぱり男はメカが好き。でも腕時計のフェイスは一発で時間が分かるように視認性重視がいい。だからクロノグラフではなく、ダイバーズウォッチかミリタリーウォッチに惹かれる。
腕時計を探すのは主にeBayだが、最近はクラウドファンディングにも注目している。2017年には落下したソユーズロケットの外殻を使った腕時計のプロジェクトがあり、支援するかどうか悩んだのだがクォーツ式だったので断念。現在、注目しているのがGREEN FUNDINGで限定先行販売が決まったUNDONE『BASECAMP』である。SEIKOの外販用ムーブメント「NH35a」を採用した自動巻きで、4色のケースと40種類のストラップの組み合わせがカスタマイズできる方式を採っている。価格は3万1860円(税込)、もしカスタマイズ不要であれば2万9000円(税込)で入手できる。クラウドファンディングなので、限定数に達すれば段階的に価格は上がっていき、最終的にはカスタマイズモデルは3万3630円(税込)、ベースモデルは3万3200円(税込)で販売される予定だ。