「形あるものは必ず壊れる」という言葉があるように、蛍光灯も使い続ければいずれ寿命で点かなくなる。そこで気になるのが「いったいどれくらいの年月で壊れるのか?」という蛍光灯の寿命だ。今回は蛍光灯の寿命や、その見分け方について解説する。
蛍光灯の寿命が察知できる方法
蛍光灯はいきなり点灯しなくなるわけではない。必ず前兆というものがあるので、それを知っておけば寿命を察知することもできる。その見分け方についてまとめていこう。
蛍光灯の明かりが暗なくなるのはなぜか
よく目にする前兆が「平常時よりも明かりが暗くなっている」で、目に見えて違うため簡単にできる見分け方の1つだ。ではなぜ暗くなるのだろうか? その理由はガラスの劣化だ。
蛍光灯は紫外線を発しているが、この紫外線がガラスの透過率を低下させてしまい暗くなる。掃除をしても透過率がよくなるわけではないため、暗くなったら寿命が近いと言ってもよいだろう。
LEDも蛍光灯と同じで暗なくなると寿命が近い!
蛍光灯だけでなくLEDにも寿命がある。そして蛍光灯と同様に明かりが暗くなってくると寿命が近いサインとなる。蛍光灯が暗くなる理由とは原因は全く異なるが、症状は一緒のため覚えておくと役立つ。
点灯後に蛍光灯が暗なくなる現象も寿命が近い
蛍光灯の電源をオンにしてから明かりが点ききるまでの間は明るいが、すぐに暗くなってしまう現象がある。これも寿命の前触れとなる。
蛍光灯に黒ずみが見えたら交換時期!?
蛍光灯の明かりが何だか暗いなと感じた時に、よく見てみると管の端が黒ずんでいることがある。これは、エミッタと呼ばれる電子放出物質が飛散して、蛍光灯の電極付近に付着することで起こる現象だ。少しずつ黒ずみの面積が大きくなるため、この黒ずみが広がってきたら交換時期が近いと判断できる。
丸型蛍光灯の交換時期も基本的に同じ
ここまで直型蛍光灯の話をしてきたが、丸型蛍光灯も考え方は同じだ。暗くなる、黒ずみが目立ち始めるといった症状が現れたら交換時期になる。
蛍光灯に交換期限はあるのか?
そもそも蛍光灯に食品の賞味期限のように「交換期限」というものがあれば換え時を悩まずに済む。しかし残念ながら交換期限はなく、交換のタイミングは蛍光灯の調子を見るしかない。ただ寿命に関する目安はある。
シーリングライトタイプの蛍光灯の寿命の目安
商品によって微妙に変わってくるが、点灯時間が2万時間前後を寿命としている。また、2万時間使用しなくとも10年程度で寿命を迎えることもある。
シーリングライトのインバータが寿命なこともある
シーリングライトの調子が悪い時は、インバータが寿命を迎えてしまっている可能性もある。インバータとは、蛍光灯のちらつきを極限まで減らし安定した明かりを維持するパーツだ。このインバータの調子が悪ければちらつきが激しくなり、あの蛍光灯独特な目障りな状況が生まれるのでわかりやすい。
使用頻度が高いリビングの照明と寿命の関係性
リビングのように人が集まる場所は蛍光灯の使用頻度が高くなり、やはり寿命は短くなってしまう。逆に寝室は使用頻度がリビングより少ない傾向にあるため、照明器具関係の寿命は長くなる。もし予備の蛍光灯を用意しておく場合は、使用環境を考慮しよう。
蛍光灯の傘の交換はいつぐらいにすればよいの?
昨今はオシャレな蛍光灯の傘が非常に多く出回っているため、傘を交換したいと考える人も多い。そこで気になるのが「そもそも傘は交換してもいいのか?」「お気に入りの傘にしたけど寿命はあるのか?」と言ったことだ。
結論から言えば傘はいつ交換しても問題ない。機械ではないため外部的な要因がなければ壊れることはあまりないので、寿命も特にない。好きなタイミングで好きな傘に変えてインテリアを楽しもう。
蛍光灯がつかない!? その原因を探る
蛍光灯がつかないのは寿命だけとは限らないので、交換しても解決しないことがある。ではなぜ蛍光灯がつかなくなるのか? その根本的な原因を知れば適切に対処ができるはずだ。ここではその原因をいくつか紹介しよう。
蛍光灯がつかない時は安定器が原因!?
「安定器」とは蛍光灯を安定した動作を目的とした制御器だ。ここが故障してしまえば、安定して点灯することができない。スイッチを入れても全く反応がない時は、この安定器の故障も疑われる。
蛍光灯がつかない時は修理が必要?
蛍光灯が全く点かない時、何かしらの修理が必要なのか? 結論から言えば、イエスでもありノーでもある。ただ単純に蛍光灯を交換するだけで解消することもあれば、ケース・バイ・ケースで修理が必要な時もある。自分で判断できない時は、すぐに専門業者に見てもらおう。
蛍光灯がつかない時の便利アイテム「テスター」とは?
蛍光灯がうんともすんとも言わない状況の時、電気が流れていない可能性もある。この時活躍するのが「テスター」と呼ばれるアイテムだ。テスターを使えば電気が流れているかを簡単にチェックできる。もし電気が流れていない場合は、蛍光灯本体のどこかで断線している可能性がある。テスターで蛍光灯の電気が流れていることが確認できても、照明器具が壊れていては、やはり明かりはつかない。原因がわからない場合は、やはり専門業者にいち早く任せよう。
【参考】蛍光灯がつかない!新品に交換してもダメな時はどうすればいい?
蛍光灯のことを知れば慌てて対処せずに済む
蛍光灯について知っていれば、いざという時に慌てないでも済む。いきなり壊れて点かなくなるケースは少なく、たいてい不具合の前兆がある。これを察知できれば事前に予備を購入するなどして、いきなり夜に電気がつかなくなり翌日まで暗い中で生活するといった突発事態にも耐えられる。日頃から蛍光灯に寿命やその他の不具合はないか、前兆をチェックしておこう。
※データは2019年7月下旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット