Marriott Bonvoyのゴールドエリート資格とは?
さらなる特典が、Marriott Bonvoyのゴールドエリート資格だ。これは本来、加盟ホテルに年間25泊して得られる資格だが、spgアメックス会員には無条件で与えられる。有料宿泊でもポイントによる無料宿泊でも、部屋のアップグレードやレイトチェックアウト14時などのメリットがある。
また加盟ホテルに泊まった際の宿泊費や直営レストラン・バーの飲食費には、100円につき2倍の6ポイント、さらに1米ドルあたり12.5ポイントが付く。仮に1米ドル100円とすると、10万円の使用で6000+12500=18500ポイントが付く。これも後述するが、ポイントは航空会社のマイルに3ポイント=1マイルで移行できるので、10万円の使用で約6000マイル付いたことになる。一般のカードは100円で1マイルだから10万円で1000マイル、約6倍も付くのだ。
そして日本を含むアジア太平洋地域の加盟ホテルでは、レストランやバーの料金が15%割引となる。宿泊していなくても有効で、ポイントは2倍、1米ドルあたり10ポイントが付く。宿泊者なら部屋付けにすれば、1米ドルあたり12.5ポイントとなる。
使用した円をドルに換算したレシート。この日のレートでは、15676円=$133.25。
さてここまではホテル利用時のメリットだが、マイラーのメリットも大きい。3ポイント=1マイル換算だから、100円で獲得できるのは1マイルと、一見マイラーにメリットはない。だが60000ポイントで移行するごとに、5000マイルが加算される。つまり30000ポイントでは10000マイルだが、60000ポイントなら25000マイルに換算されるのだ。この場合は100円で1.25マイルと高換算率になる。ポイントを移行できる航空会社は、JAL,ANA,UA,BAなど40社以上。前述のようにポイントは事実上無期限に有効なので、獲得マイルに期限切れがあるカードの利用者は、spgアメックスカードで貯めるほうが有利だ。
以上の僕の説明より遙かに詳しく、なかには無料宿泊実体験までレポートするサイトが、“spgアメックス”で検索すると相当数ヒットする。そこにはカテゴリーごとのMarriott Bonvoy加盟ホテル名や無料宿泊に必要なポイント数、あるいは当人の実体験をお金に換算したらいくらになるか等、とても参考になる情報が書かれている。本記事に興味をもたれた方は、そちらもどうぞ。
そのサイトには、思わぬメリットもある。僕の入会紹介者が娘であるように、原則、紹介者は家族・友人等、日常のやりとりがある人とされる。しかしサイト主宰者によっては、“アメックス公認の紹介者”らしい。見ず知らずの他人でもサイトからメールアドレス(メルアド以外の個人情報は不要)を伝えれば、“紹介者による入会扱い”の手順が案内され、6000ポイントの紹介者特典が得られるようだ(公式サイトからの直接入会にはこの特典はない)。
最後に当然のことながら、アメックスカードそのものの特典も利用できる。僕が驚いたのはメールで案内された、大手コンビニ4社でのカード利用による20%キャッシュバックキャンペーンだ。6月18日に開始され8月31日まで続き、500円以上利用すれば最大1000円まで戻ってくる。登録先着5万名限定なので既に締め切りかもしれないが、スマホ決済割引大合戦の最中、大手コンビニ4社で2ヶ月以上有効というのはメリットが大きい。アメックス会員になったばかりで、こうしたサービスが頻繁にあるのかは不明だが、とにもかくにも加入してよかったと大いに満足している。
文/斎藤好一(元DIME編集長)