-月曜のAMという労働時間が大きく消し飛んだのに、生産性は保たれているのって、なぜなんですかね?
松岡:それについては仮説があります。パーキンソンの法則という、「仕事の量は、与えられた時間を満たすまで無限に膨張する」っていう説があるんです。与えられた時間だけ、人は無意識のうちに働いてしまうという。これ、すごくあるなって感じるんです。それに対して、働ける時間を少なく決めてしまうと、限られた時間の中で、同じ仕事量はこなせてしまうんじゃないかって思うんです。
-なるほど。では、会社規模問わず、みんなやったらいいのに、って思いますか?
松岡:思います。実際に他社からも反響や問い合わせをいただいたりしています。導入を検討したいと言っているところには、単純にうちでやったことや情報をシェアしたりしていますね。
-素晴らしい。それでですね、僕、すごく気になっていたんですが、「スーパーハッピーマンデー」という名称は、どの段階で決まったんですか?
松岡:2カ月間のトライアルを経て、社内でオフィシャルな制度として本導入されるタイミングですね。
-これはやっぱり、スーパーハッピーになるだろうと考えて、こういう名前を?
松岡:トライアル段階では、ハッピーマンデーβ(ベータ)という名前だったんです。「ハッピー」は当初からつけてました。
-それを、なぜスーパーに?
松岡:ハッピー以上の効果があったね! ということで。
-トライアルの時にハッピーだと思ってたら、スーパーハッピーだったと。
松岡:ハッピー超えちゃったんです。
-月曜のAMが休みになって、「これが良かった!」っていう社員の方の具体的な声ってありましたか?
松岡:第一に病院や役所、銀行に行きやすくなったといった反応ですね。休日は閉まってしまうところに平日行けることに対して喜ぶ声があがっています。これはスーパーハッピーですね。
-他にありますか?
松岡:あとは、レジャー系ですね。土日を含めると2.5連休になるので、週末が拡張されたようになって、非日常感も楽しめて、普通に土日を休む以上にリフレッシュできるという声を聞いています。
佐藤:私、実家が北海道なんですが、金曜夜に北海道に行って、月曜朝に戻ってくると、実家に3泊できるんですよね。しかも、月曜朝のチケットって結構空いていたりするんですよ。その時はスーパーハッピーでした。
-なるほど。世間的に、例えば水曜はノー残業デーっていうのは多いと思うんですが、御社は水曜のノー残業デーとかはあるんですか?
松岡:ありません。なぜ水曜夜なんだろう、と思います。月曜AMなら、分断された平日の夜より、やれることも多いし、一番憂鬱なタイミングを休みにもできます。
-他に何か、特殊な過ごし方をしている声ってありますか? 例えば…、最近、サウナが流行ってたりするじゃないですか。ととのえる、とか言って。さすがに月曜AMからサウナは行きませんかね。
松岡:僕は行きますね。
-行くんですか?
松岡:僕がサウナのことを語りだすと時間が足りないので割愛しますが、サウナって、泊まりたくなっちゃうんですよ。日曜夜に、「ととのえに行くか」って言って友達と行ったりして、終わった後にリクライニングに寝そべってたりすると楽しくなってきちゃって。いつもだったら、断腸の思いで深夜0時に帰ったりするんですけど、そのまま泊まって、ととのった状態で朝出社、みたいなことをしています。
-それは…、
松岡:スーパーハッピーですね。
-名前負けしてない制度なんですね。
松岡:最近流行りのパーソナルトレーニングとかも、平日朝は安かったり、人気のトレーナーさんを予約できたりするんです。