ミズノの新アンダーシャツ「KUGEKI」とは?
今回使ったミズノのアンダーシャツ「KUGEKI」は、2019年に発売された新商品だ。
「近年、問題視されている酷暑。長い練習・試合でも学生が少しでも快適にプレーできないか……と考えたのが、開発のきっかけになりました」※
と中島さんは語った。また、
「熱中症になってしまう原因の一つは、人の体温を保っている、熱産生と熱放散のバランスが崩れることによるものです」
と続けた。
特に野球など炎天下の中、屋外で行うスポーツはこのバランスを取るのが難しい。
十分な水分を取っていても汗で濡れた衣服が汗の蒸発を妨げ、体内に熱を残してしまうためだ。
しかし通気性に優れたインナーウェアなら、“蒸発の妨げ”を少しでも解消できるかもしれない。こうして開発されたのがKUGEKIだ。
※6月~9月の間に熱中症によって救急搬送された人の数は2017年が4万9583人、2016年が4万7624人であるのに対し、昨年2018年に熱中症で搬送された人の数は9万2710人にも昇っている。
【参照】熱中症が危険視される夏の甲子園「ドーム球場で開催すべき」が7割
KUGEKIの通気性を示す通気抵抗
上記からもわかる通り、KUGEKIの通気性はかなり優れているといえる。
ミズノ発表のデータによると、KUGEKIの湿潤時における通気抵抗は、比較品と比べてかなり改善している。
汗の膜を作らない独自の生地「DRY AEROFLOW」とは?
KUGEKIの通気性が優れている理由は、ミズノが独自に開発した「DRY AEROFLOW」という生地によるものだ。
撥水性と吸水性を組み合わせた繊維を、特殊な編み方をすることによって汗を下方へ流す仕組みを作り、結果として生地に汗の膜ができにくくなっている。
筆者が記事内において何度も言及している「衣類のはりつき」が起きにくいのは、DRY AEROFLOWのおかげなのだ。
KUGEKIの情報
タイプは数種類あり、筆者が着ていたレッドのKUGEKIは袖の部分もDRY AEROFLOWでできているタイプ(画像左)だ。他には胴体部分だけDRY AEROFLOWでできている学生野球対応モデル(画像右)や半袖のタイプがある。
カラーはホワイト/ブラック/レッド/ネイビー/パステルネイビー/エンジの6色だ。
※ホワイト、エンジ、レッドは全身DRY AEROFLOWの長袖タイプのみ。
<価格>
長袖タイプ:4644円(税込)
半袖タイプ:4320円(税込)
【参照】ミズノ KUGEKI-空隙-
まとめ
日本の暑い夏。
インナーウェアを見直せば、きたる7月25日の「最高気温記念日」も快適に過ごせるかもしれない。
取材・文/髙見沢洸