アンダーシャツはビジネスパーソンの味方となるのか?ミズノの「KUGEKI(くうげき)」を着て確認してみた
以上のお話を聞き、筆者は考えた。
「着心地もよく、肌面の汗処理をしてくれるのであれば、野球のアンダーシャツは、働く人のインナーウェアとしても十分機能するのではないか」と。
そこで筆者は、通気性に優れているというミズノのアンダーシャツ「KUGEKI(くうげき)」を着て、その快適性を試してみた。果たしてアンダーシャツは、酷暑の中でも頑張るビジネスパーソンの味方となり得るのか?
速乾性を確認! KUGEKIはびしょ濡れの状態から何分で乾くのか? 従来品と比較してみた
KUGEKIは通気性の優れたアンダーシャツとのことだが、いくら通気性が良くても、早く乾かなければ……つまり速乾性が悪ければ汗が皮膚に留まり、発汗作用を助けてくれない。果たしてKUGEKIの速乾性はどの程度のものなのか。
筆者が普段、草野球で利用しているコンプレッション型のアンダーシャツ、そしてKUGEKIの2つを十分濡らし、同じ環境下でどちらが早く乾くのかを独自に確かめてみた。
環境:浴室にて浴室乾燥機からの温風とサーキュレーターからの送風を当てる。公平を期すため、洗濯機で洗濯/脱水したものを同じ位置のハンガーに吊るし、速乾性能を比較。
従来品の速乾性は?
まずは従来品だ。
浴室に干した後、十数分おきに乾燥状態を確認。従来品が完全に乾くのに要した時間は……。
2時間23分だった。
KUGEKIの速乾性は?
次はKUGEKIだ。なお既に従来品の速乾性を確かめたことによって浴室が温まっていたので、一度浴室の温度が下がるのを待ってからKUGEKIの速乾性を確かめた。洗濯機から取り出したKUGEKIが完全に乾いたのは……。
1時間50分後だった。従来品との差は30分以上。KUGEKIは通気性はもちろんだが、速乾性もかなりの優れていることが分かった。
※なお上記は編集部独自の検証であり、環境や季節によって結果が異なる可能性があるため、あくまで参考記録としてご留意いただきたい。
着心地は? KUGEKIをスーツの下に着て、1日過ごしてみた。
次にKUGEKIをワイシャツの下に着て、1日過ごしてみた。
1日過ごしてみた結果、かなり快適だといえる。
筆者が普段ワイシャツを着る際に身に付けているタンクトップやシャツは重量が軽く、肌触りも良いため、それはそれで快適なのだが大量に汗を掻いた際は乾きが遅く、結果として衣類が肌にはりつく感触がどうしても残ってしまう。
しかしKUGEKIの場合、汗の吸水性はもちろん、大量に汗をかいても通気性が継続されるため、1日通して快適な着心地を保ってくれた。
本来の使い方! KUGEKIを着て野球をしてみた
最後はアンダーシャツの本来の使い方。野球の練習をしてKUGEKIの快適性を確認してみた。
上記で紹介した通り、通気性が優れており衣類が肌にはりつく感覚がないため、かなり快適にプレイできる。練習開始から数時間経ってもドライな肌感触のまま、ストレスなく練習に打ち込めた。
練習から1時間経っても肌への“はりつき”が見られない。
結果! 野球のアンダーシャツは酷暑を乗り切るための“味方”となるのか?
以上を踏まえて筆者がいえることは、
「野球のアンダーシャツは酷暑を乗り切るための“味方”となり得る!」ということだ。
もちろん衣服一つで酷暑が完全に平気になるということはない。特に熱中症対策などには、十分な水分/塩分補給が大切だ。しかし暑さの中に“快適さ”を求めるのであれば、野球のアンダーシャツを採用しても良いかもしれない。